セミナーを設計するために
アイデアプラントは、多様な組織、機関で講演(大抵はミニワークのついたもの)やアイデアワークショップを行います。
その企画段階、さまざまな主催者さんと打ち合わせする中で、「この3つだけは必ずたずねる」というポイントがあります。それが明確にでき、共有できれば(石井と主催者さんで)、必ずいいものができると、確信しているものです。
一つ目は「想定する相手」
二つ目は「彼らの興味」
三つ目は「感じて欲しい、動いて欲しいこと」
です。
一つ目の「想定する相手」とは、オーディエンス、聞き手となる方々のことです。「想定ではありますが、今回のイベントは、こういう人に来てもらいたい」という人物像です。無論、セミナーや講演に来てくださる人を公募した場合、企画段階でだれがくるかなんてわかりませんので想定で、いいのですが、その想定する人物プロフィールは企画の設計の土台をなします。
二つ目は「彼らの興味」です。同じ内容でも、彼らの興味むけて、どうアプローチしようとするか、コンテンツの提示方法を決める重要な要素です。興味から入る「ARCSモデル」の流れを設計することにもつながります。
三つ目の「感じて欲しい、動いて欲しいこと」は、セミナー終了後に、彼らにどういう状態になって欲しいかを意味します。感じてもらう、ということを目的にすることもあれば、具体的に明日からの行動としてとって欲しいことを目的することもあります。例えば、創造的な心理様式として素養をはぐくむという時には前者が、具体的に職場での企画的なアクションにつながって欲しいという時には後者、などの感じになります。
想定するの「想」は、相(手)に心、と書きます。相手の心を考える、そこから企画が始まります。