イノベーティブなアイデアを組織にアプライする5つの方法。
首記の課題は、多くの企業が、アイデア創造に着手すると直面します。ここでは、5つにまとめたものをご紹介します。先日の説明会できかれて、まとめてみようとしたものです。
1.アンダー・ザ・デスク方式
成功するまでは職務時間内にやらず、業務外のプロジェクトとして活動し、取り組みに成功したら、その時点で、企画として社内に提案する。失敗したら、ということに対する対策案を列挙するよりも、実行できるアイデアであることを示せる段階で、企画化するスタイル。あるいは、大手のベンチャー企業のように、報告義務のない挑戦的な仕事に一定の時間を割いて良い(例えば、20%ルール)という制度を作る。
2.小さく産んで、大きく育てる方式
小さくごくごく小さなリソースで、実際に事業をおこなって、成功する。どんなにイノベーティブなアイデアもあっても、顧客が実際にいる製品やサービスには、人はNOといいにくい。小さなテストマーケティング的な事業化を。
3.社長直轄組織化 方式
社内で、そのプロジェクトを社長直轄組織とし、実行においては社内のリソースを、これがプライオリティー最高として、自由に使えるようにする。
4.社内ベンチャー 方式
物理的に離れたところに、仮想的な一会社として、組織を作る。組織文化的な制約から離れて活動させる。決裁権などの多くのものを委譲。
5.ベンチャー企業の買収(R&D⇒M&D)方式
イノベーティブなアイデアを事業ごと買い取る。要素技術の研究と開発を自社で行う従来のR&Dのスタイルに対して、Rの代わりにM&Aを行うという意味で、M&D、と表現されることもある。
これら1~5のレベルごとに、必要な体制作り、経営資源、取り組みに要する期間が変わります。(後者になるほど長くて大きな物になり、大変です)。実際には、社内の複雑なルールや、したがっているものごとがあり、そうそうはうまく上記の5つを試せないでしょう。しかし、どれが一つでも、可能性があるならば、それをベースに展開してみていただきたいと思います。(ご相談も歓迎)