小粒でもきらりと光る新事業をたくさん生み出したい。
最近、自分自身の人生を航海図を深く見直すことがありました。私自身は人生の岐路に立ったときに3つの要素を元に判断するようにしています。
1、それは好きなことか?
2、それは得意なことか?
3、それは志しに通じるものか?
この3つが正しいのかどうかは人それぞれだと思いますが、私に限ってはこういう指標をとっています。ちなみにこの3つにしている理由もあります。まず寝食を忘れて朝から晩まで夢中になれるような好きなことをしてその日一日がおわる、というのが最高の生き方だと感じるので、一つ目には好きなことを。2つ目には、自分の得意なことをしたほうがいいと思っています。もちろん能力向上に務めるべきでもありますが、長く取り組む仕事が本質的に苦手なことでは日々一杯一杯になっていくと感じています。得意なことをして持ち時間の6割で必要なことを終わらせられれば他人を助ける余裕や優しさももてると思います。そして3つ目の判断指標は自身の志に通じるものか否か。自分のことを突き動かす志しをもつことは自分自身をマネジメントする上で非常に重要だと考えています。うまくいえませんが、パッション・ミッション・ハイテンション(情熱・使命・高揚感)なるものは自分のエンジンを軽快に吹き上がらせてくれる、そんな気がします。
その3つの判断指標の具体的内容は「好きなことは、新しい製品・技術を扱うこと。得意なことは新しい分野を拓くこと・開拓すること。志は社会へ新たな価値創造。」だと考えています。こんな価値観ではオーソドックスな職業は難しいだろう、と覚悟はしています。幸せにわがままに(多分貧乏に)生きていくだろうなぁ、と思います。
この3つをかなえる目標をこれまでは『新産業創出を支援する』と定義していました。大学の先端技術をベースにした本格的なサイエンス型産業を生み出すことのコーディネータ職で生きていこうと考えていました。しかしその後、大学という非常に幅広い知識教養に触れていく中で価値観に幅が出てきました。そしてある種の知識と経験をつんだ今、十分に考えて、3つの指標にかなった目標を、『小粒でもきらりと光る新事業をたくさん生み出したい』という表現に再定義しました。これは、もちろん前述の『新産業創出を支援する』ことも含みつつ、もっとその裾野を広げています。ハイテクに依拠していなくてもよいし、また、産業規模まで行かなくても良いのだと思います。狙う市場規模はある程度限定的でも高い付加価値の新事業を開発したり新商品を開発することは大変価値のあることですし、私自身の3つの要素がかなうものです。
将来的にはこうした目標を追い求めることを通じて、私の野望をいつの日か実現したいと思います。『世界中から尊敬される企業が仙台から次々と輩出される、そんな地域にしたい。』