楽天「Ad Marketing Day 2026」で基調講演をしてきました

本日、楽天グループ主催の Rakuten Ad&Marketing DAY 2026 の基調講演に登壇してきました。
テーマは「AIを使って人が考える」ということ。AIが創造的かどうかは研究者でも答えが難しい問いですが、AIを上手く使えば人の創造性は豊かに引き出せます。講演ではその具体的な技法をいくつかご紹介しました。たとえば、あえて「隙のあるアイデア」をAIに出させると、人は自然とツッコミを入れながら発展案を思いつきます。また、出し切ったアイデアをAIに渡して「偏りを教えて」と聞くと、思考の盲点が見えて新しい発想が生まれます。どちらも、面白いアイデアを出しているのは最終的に「人」です。
一方で、「AIに考えさせるだけ」という使い方には落とし穴があります。研究によれば、AIだけに頼ると創造的自己効力感が下がり、アイデアの多様性も失われていく。人とAIが交互に考え合う「共同制作」スタイルこそが、創造性と自信の両方を保つことがわかっています。
AIを使いこなすとは、自分の能力が上がっていくように使うこと。人とAIがともに考えるこの営みを、私は「人機共想」と呼んでいます。今回ご紹介した技法の具体的なプロンプトは、拙著『AIを使って考えるための全技術』に収録していますので、ご興味あればぜひ。
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