ScanSnapが社会人院生にもたらすもの
日中、車で移動するので、大学にも立ち寄ることが増えました。東北大の経済学部は、八木山と街の間にあるので、通勤経路ですし。
今年は社会人ドクターコースの研究も、メインパートとなる「調査」と「分析」のフェーズに入ります。あんまり大学に行かないでいると進まないので、ちょくちょく立ち寄るようにしています。
今日は教授から「研究室のゼミで輪読する資料」をいただきました。これ、もちまわりで、私も相当の資料を用意して、講義的に説明しないといけなんだそうです。学術的な、研究のよりどころとなる書籍を…。何にしよう、、、とまだ、迷っていますが。
さて、その頂いた資料、A4で110ページありました。要は教科書に近いボリュームです。これが博士課程のゼミ2回分の資料ボリュームか…。と、ちょっとめまいがするような量でした(珍しく漫画チックな表現ですが、笑)
これを読んでおくには、ずっと持ち歩いて暇な時によむということになるわけですが、一人事業をしている私には鞄の余裕がありません。かといって机においておいては、肥やしになるだけです。
そこで、使い方をいろいろ考えてみたいと思っていたScanSnapで資料を読み込んでみました。綴じていないA4用紙たばなので、数分で読み込みました。
実はこれでらくらく、とおもったのですが、この資料、2回ほど、読み込みました。設定が自動なので、らくちん、とおもったのですが、OCR精度をあげたかったのと、読み取り画質をあげたかったので、ソフト的な処理を施す限界を感じ、再度読み取りを。ただ、あらかじめそういう設定をいとしていれば、次回から早いでしょう。ちなみに、調整つきでよみこませたら、自動の場合110ページ40メガだったのが、なんと14メガ程度になりました(OCR後)。資料自体が傾いてコピーされたものだったのですが、それも補正してくれています。
そして、OCRがかなり高精度に文字を認識してくれるので、さっと主要な単語の広井読みができるのでいいですね。たぶん、ゼミの間にも、分からない単語があったら、すぐにひけるでしょう。事前準備の不十分さをある程度カバーしてくれるでしょう。
そして、PCはいつでも持ち歩いているので、重さ増なしに、ゼミの日まで、資料をもちあるくことができ、便利です。
社会人院生の勉強と仕事の両立を助けてくれるツール、というのが望まれていると、自分を振り返りおもうのですが、こういうドキュメントリーダはかなり、メインの位置にある気がします。
自分自身の研究でも、参考文献を引用の為に、一字一句間違わずに書きうつすのですが、これはシンキングに使っていない時間なのでもったいないなとおもっていました。これを改善することも理屈としては可能です。お金がかかるのともったいなさを断ち切る必要がありますが。
まず、ズパッときれる裁断機で、書籍の背表紙を落とします。
そして、それを50枚ぐらいずつ(あるいは、章毎)スキャンします。
PDFファイルにします。
OCRで文字認識をします。
こうすると、書籍が(まれに誤認識をしていますがほぼ)正確にデジタル化されます。正確に引用するときにも、便利ですし、万が一、出典をメモし忘れてしまった「引用フレーズ」を後から検索で発見することもできます。
(アナログでは、引用元の明記のない「引用フレーズ」は、原典を発見するのは絶望的です。しかしこれはよく発生しまいます。なくなく、あきらめるか、なきながらメモしい文献を片っ端から探すしかありません)
そして、ScanSnap Organizerの「ワードに変換する」機能を使ってみようと思います。
企んでいるのは「要約」機能です。110ページの資料、ものすごい文字量なのですが、これをワードの要約機能で1ページにしてみようと思います。たぶん、文章構造は参考にならないでしょうが、おもな「要素」(キーとなる単語、概念)が見えるでしょう。それを手がかりに読めば、かなり早いはずです。
IT時代の大学院生ならば、そういうスタイルもありかな、とおもいます。
かつてPCなんて研究室に一台しかなかったころをおもうと、相当な邪道のきもしますが(笑)。95年頃、学術の世界では、プレゼンはOHPでしたよね。カラーペンでプラシートに書き込む懐かしき時代。