大学院のゼミ、最終日でした
今日は、社会人院生としてのゼミの日でした。前期の最終日です。学生時代は、夏休みが早く来ないかと思ったのですが、自分で学費を払う社会人学生としては、「あれ?6か月中、4か月だけなのか…」と残念な気もします。国立大学の学費が半年で25万円位なので、6か月で割ると1か月4万円ぐらいだとおもいましたが、4ヶ月で割るならば、6万円くらい。
しかも、ゼミしか取っていない私にとっては1か月4回開かれるゼミがその価値享受可能機会なので、6万円/4回=1.5万円。
大学院のゼミ1回にかかる費用、プライスレス、というべきところでしが、現実に算出すると、1.5万円をかけて、ゼミに参加しているのです。
なので、学生時代とは、気迫が違います。黙っていたらもったいないので、あれこれと教授や他のドクターの方に、ディスカッションを求めて、研究を進めています。
ちょっとだけ、脱線です。
アカデミアの書物を見て「ああ、なんて、難しく書くんだろう」とおもっていました。でも教授にはばっちり、そう思っていることを見抜かれたいたようで、「石井さんは、こういう本になれてください」とくぎを刺されました(笑)。
修士時代は、理系ではありましたが、論理的に書く文章が常でした。しかし、ビジネスでは、できるだけややこしくなく書かないと読んでもらえないので、自然と、学術的な構造化文章を書くことはなくなりました。いまでも、できるだけ、やさしく書こうとするあまり、言葉を砕くことに心を砕く日々です。
ビジネス書の執筆ではその最たるものでした。
しかし、です。学術の舞台の上で、創造工学をきちんと、論じようとするならば、その文章体系を今一度、自分の中に入れる必要があります。(ただ、学術的に、書く文章が、普段の文章に影響を与えることは、ほぼ確実で、文体が、硬くなる…のは、いたしかゆしな、ところです)
そんな小さな葛藤はあったものの、とにかく、大学院で研究しつつ仕事ができたこの半年(正確には4か月)は本当に貴重で楽しいものでした。指導教官の先生、ゼミのドクターコースの皆さま、ドクターの方、皆さん、本当にありがとうございました。
早く論文を書くことよりも、きちんと考える時間と相手を得られることの方が、だんだん大事になってきています。仙台を拠点にしていると、自宅そばに、知の集積組織である東北大がある、という地の利もいかせて、すぐれた成長の機会をいただいています。人や環境に感謝!
(ああ、それにしても、夏の間は、缶詰めで仕事したら、早朝・深夜は博士論文の為の、予備的な小論文をかかないと。カヤック留学時のことを参与観察的な観点で「創造する組織とブレインストーミングのパフォーマンスの関係について」的なものにしてみたいと思っています。できるかな。いや、やろう。質は問わずに、まずは、着手します。)
今日のゼミの文献はこれでした。
一般社会システム論 検索する
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「社会システム」を論じるときの基本視座を得られます。物事をみるための基本的な知性、というべきでしょうか。良い本です。そして、読むのは結構大変。飛ばし読みが効くような代物ではなく、がっちり時間をとって読みたい本。