オータムセミナー2009
オータムセミナーという仙台市民による年1回のワンデー市民講座イベントが、仙台にはあります。
公式サイト オータムセミナー2009 (構築中のもよう)
(2008、2007)
初年度2007年は、講師100名。
二年目2008年は、講師150名。
このトレンドから行くと、2009年は市民講師が200名を超えるかも?
このイベントは、愛知サマーセミナーに端を発します。
講師は市民、生徒も市民。
学生も社会人も、属性や学歴によらず、どんな人も先生になり得るし、それは誰かしらにとって面白い学びのコンテンツになる。そういう考えを具現化する仕組みです。これを仙台でも面白いし、やりたい、と考えるメンバーが出てきてたなかで、現在の代表、中山聖子さんがそのイベントをやろうと覚悟をきめて、進み始めたのが3年前(準備も入れると、2005年頃からなので4年前)です。
この数年で彼女の成長は目覚ましく、迷える若い一人の女性だった当時は遥か昔、今は強くて目線の高いこの活動のリーダとして活躍されています。
特に初年度、実績ゼロの状態で講師が100名参画したのは、すごいことだとおもいます。私も初年度から講師をさせてもらっていますが、どの方もとても優秀であったり、深い何かを持っていおられます。講師業の人ばかりではない、というのもとても面白いと思います。
講師が100名規模でいれば、参加者は、平均して仮に10名だったとしても市民受講者は1000名を超えるでしょう。(正確な数字は私は知りませんので、仮定です。多分、実数はもっと多いとおもわれますが。)
年々、受講者は増える傾向にあるので、たぶん今年の受講者総数は相当な数になるでしょう。
それだけの人が来るのですが、すべてが無料です。ワークショップのための部材を必要とする講座は、その分が有料のようですが、それだって数百円のこと。
ちなみに、私に限って言えば、毎年無料です。そうすると、普段は、お会いできないような方もいらっしゃいます。高校生や非常にご高齢の方、大手メーカの技術部長さんに起業家さんに、主婦の方。様々な方に、1時間で伝える。その場が作る「共同で学ぶ」ことに不思議な価値を感じています。
そういう活動が、今年もそろそろ、講師取材を通じて、もりあがってきました。講師として私も先日取材を受けました。取材してくれたのは学生スタッフさん。東北大学の学生さんです。ずっと後の後輩である彼をみていて、私が学生だったころは、こういう社会的な活動はほとんど興味なかったことをおもうと、なんと今の学生の目線の高さだろうかとおもいます。(私が東北大生だった93年ごろも、もちろん、社会的なサークルはありました。セツルメントという名称のボランティア系の活動を横目で見ながら、当時の私は、その趣旨を一切理解せずに卒業していくことになります)
この場を内側で毎年見ていて、すごいなぁとおもうのは、多くの部分が無料で賄われているところです。講師といっても社長さんやプロのワークショップ講師の方もいるのですが、交通費も講演費もなし。お茶もない(笑)。それでもいいから、必要ならばしゃべります、という人がこの街に100人も200人もいる。そういうことだけでもちょっと、深く感じ入ってしまいます。そのうえ、1000人規模の来場者をスムーズに受付対応して、同時に数十の教室が開催されるキャンパスの中をうまく誘導できるこれらの運営は、数十名の学生さんがボランティアでしてくれています。ちゃんと接客を心得ておこなっているのですが、それらは、オータムセミナーの中心メンバーが志しや情熱を持って、そういうことを指導して伝わっているからだと、思います。
拠点が、ファイブブリッジやデュナミス(私が09年3月まで駐在していたソーシャル・ベンチャー)にあります。毎年この時期になると、オフィスに、それ関係のものがたくさんあったり、夕方にオフィスに戻ると、学生さんが大量にいて、大賑わいといった空間がいつも出現していました。彼らの発するエネルギーに、こちらもそれに応えたい、と思うのでした。
そんなオータムセミナーが、今年も開催されます。
日時:2009年10月12日(午前から夕方まで5分割ぐらい?)
場所:仙台(東北学院大学 土樋キャンパス)
仙台駅からタクシーで10分程度
よかったら、ぜひおいでになりませんか?
おススメしたいのは、朝一からきて、夕方までいて
5コマぐらい、フルに聞かれることことです。
起業家とか芸術家とか、普段会わない人と会える貴重な機会です。
そして、学生スタッフのブリーフィング(集合打ち合わせ)の
様子も横目で見て下さい。
どうやって、彼らが、率先してうごくのか。
そういう場を作るリーダたちがどういう目をしているのか。
きっと、そこにも講義以上に学びとれるものがあると思います。
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