アイデアプラントにしかできない開発テーマを探して
新年度にむけ、アイデアプラントは、どこへ足を振り出すと、もっと私たちのしたいことが世の中でよろこんでもらえるのか。ぐいっと伸び上がって、密林の遠くに見える地形を見渡したいと思っていました。
そんな折、マインドマップの専門家の方に、頭の中を書き出すための方法を短時間で稽古をつけてもらったので、早速数日後に書いてみました。
これです。
クリックで大きくなります。
石井1つの脳で探った可能性のマップです。他の人にはよくわからないであろう、この概念地図ですが、素人ながらによくわかったことが1つありました。
それは、昔シリコンバレーに行ったときに、梅田さんに話した構想(それは、その日の午後、スタンフォード大学の構内で、KAYACのやなさわさんと二人で話していたときにも、(半ば一方的に)熱心に語った構想でした。アイデア生成という人間固有(に見える)思考の働き。これについて、正面から取り組んで、ある限定された部分について、自分たちなりの解、いや、仮説、をもとに、ある取り組みをしたい、というものでした。
その後、私は、アイデアプラントの創業期に入り、本の出版、講演、ワークショップといったことに100%資源配分した一年をすごしました。そしていよいよ来月から、二年目。軌道に乗せ始める時期です。そして次の3年をみつめ、躍動感をもって、開発の軌道をかけあがりたいとおもっています。とはいえ、対外的には、数年間なにも起こっていないように見えるでしょう。あさって発売になるIDEAVoteというアナログなツールですら着手から、2.5年をかけていますし。
僕は、いろいろ思い返して、思い至ったことがあります。当時、スタンフォードの構内で、やなさわさんと二人、はなしたこと。彼はその時点では明確にコメントをされませんでしたが、その後、カヤックさんと一緒に作ることになるIdeaPodは、その方向にあっているものでもあり、そのときの売り上げから得たものは、アイデアプラントにつくってあげた、次の開発資金ですよ、ということなのかもしれない。当時の行動と、現在に、意味のつながりをかんがえると、ふと、そんなことを思うのでした。だったら、身の丈にあった開発規模のなかで思い切り挑戦するのも、ありでしょう。
日本の優秀企業研究、という研究文献の中で「身の丈にあった開発規模。その予算の範囲内ではおもいっきり遊びのあるテーマにチャレンジ。」そんな身の丈+思い切りチャレンジ、というスタイルがよい成果につながる、というくだりがあって、これは私の経営方針にいつも影響してきました。これからも、です。そんな背景もあり、上記のようなことをおもうのでした。
いつも、矛盾と不完全と変化と、情熱と。そういう、振り返ればいつも恥ずかしく悩ましい道を、全力で切り開いて進んで生きていきたい。そう思うのでした。