アルコーブ・フード、というアイデア。
パタン・ランゲージを精読していて「アルコーブ(al kubbe)」という概念に示唆を受けました。これは、引っ込んだ場所、壁の一部を後退させている場所。アルコーブとは、凹凸の凹部を意味する言葉が語源だそうです。
この部分が家や街の中で持っている意味合いが意外に深くて、驚きました。なるほど、なるほど、と。
引っ込んだ場所、という言葉がふと想起させたのが、ある娘さんの行動です。彼女は、ブレスター(カードゲーム)のネットショップの初代店長をしていたのですが、集中作業がいるときにフードをかぶる、ということをしていました。こうすると集中できる、ということで。
実際にその時試してみて、これは、たしかに、効果がある、と感じました。何故なのかはわかりませんでした。
そして、今、アルコーブ、という概念をしって、なるほどと。奥まったところに入り、ひとりになれる空間、それでいて共有の空間とつながっている。そういうところが人には必要なんだそうです。
そこで、これが、アイテムとして作れないかな、とすこし試してみています。
アイデア・スケッチとしてはこうです。
アルコーブ・フード
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・集中したいときにかぶる
・パーカーのフード、あるいは、防災頭巾のようなもの
・周りに人がいても大丈夫なデザイン
まず、実験。
フリースをかぶってみました。かわうそ君のように顔だけ出して。これはそれなりに包まれて集中しやすかったです。ただ、首におもさがかかりちょっと気になる。そして暑い。
次にバスタオルを頭巾のようにかぶり、クリップで首のところを留めてみました。これは汗をすうし、軽いので、割と、いいかなと。ところが、なんというか、何かの小部屋に包まれている感じが無いんです。
この辺が難しいところです。もう少し研究します。