はちのすボードの開発思想
はちのすボードについて早急に開発事例を論文にまとめないといけないのですが、今はまだ、バラバラのパーツをかき集めている段階です。こういう時に効くのは、ヒトリガタリ。心の中にある物を吐露する様に、頭に中の考えの断片を、多様な粒度でOK、曖昧な順序でOK、として出していく行為が効きます。
ヒトリガタリ。
■どんなシーンで使う物?
企画的な作業の初期段階、多様なアイデアや選択肢を生み出したい時に使います。
■だれが使う物?
企画系職種の方。商品企画や事業企画、あるいはアイデアを生み出す活動を一週間に一度はするような人。
■従来あった問題点は?
発想をひきだすツール”発想トリガー”は広い分野で効果があり実効的でもある。しかし発想トリガー・リストを端から見ていくのは時間がかかる。リストの上で視線を移動し発想観点を切り替えていくのは負担があり集中力を必要とする。そのためリストのはじめの方だけばかりを使ってしまう。
発想トリガー・リストをカード形状にするのはランダム性と一度に一つのトリガーに自然と集中できるので良いが、全体俯瞰ができず全体の中から訴えかける観点を見つけるのに時間がかかる。一覧にしようとすると机上に広げることになるが、これは作業の手間もかかった。オフィスなどでの手軽な実践には向かなかった。
■どう解決しようとした?
はちのす状のセルを配置、新しくつくった発想トリガーを、セルの中央に記載。従来の発想トリガーのうち、scamperフルセットをメインに、USITオペレータのテイストを幾分取り込みつつ修正。ビジネス用に表現を調えた。特に観点を振らせるのみのトリガーは、初心者には意味が取りにくいので単体で発想の引き金となるように表現を補完した。文字やラインは太くする一方で色を薄くし、認知上の矛盾要求を適えた。みようとすればすっと見える、見ないようにすれば情報が入ってこない、そういうデザインにした。