【iPad】イマジネーションの準備運動の道具にしよう
iPadのアイデアワークの道具としての使い方、その6です。
5分間で、イマジネーションの準備運動をするのに便利な方法を今回は紹介します。
まずは、実際にやったもの。
これは「30circles(サーティーサークルズ)」という方法です。その発想技法の興味深い話は書いてみたら長くなったので下に「長い余談」まとめました。まずはやり方をご紹介。
- まず、iPadに、図を取り込みます。
JPG https://ideaplant.net/images/ishiirikie/image/30circles.jpg - 次に、背景画像の設定できるお絵かきアプリを立ち上げて、背景画像にこの画像を設定します。そして、「線の太さ」を書きやすい太さにします。(筆者は、無料アプリ『Doodle Buddy』を使っています。書き味が気持ちいいので)
- そして、タイマーを用意したら、5分間で出来るだけ、円に線を書き加えて絵を描いていきます。「りんご」とか「バスケットボール」といった絵を描いていき、可能であれば、できるだけ似たものをさけて、多様な絵を描きます。
もとからある円に線を書き加える、という制約が結構いい刺激になります。時間は5分間です。
線を書き込み続けると、途中、苦しんだりもしながらタイマーと追いかけっこ。次第に頭が回り始めます。
全部埋まるまでやり続けて何分で終わるか、計るのもいいでしょう。上の実施例は6分でした。毎回短くなるかといえば、そうでもありません。8分ぐらいかかるときには「あ、今日はやっぱりちょっと調子がさがっているな」と思ったりも。
私はこれをいろんな場面でやります。書斎で文章が出てこない時に、ごろりと寝転んで。またある時は、混雑している新幹線の中で、さっとアイデア出しに集中したいなぁ、という場面で。
30サークルズをどこかのワークショップで体験した方なら、すぐにiPadでも出来るでしょう。ぜひ試してみてください。
長い余談:
私は思うのですが、アスリートと知的生産の仕事はプロの仕事という意味では似ていてアスリートのやり方には学ぶところが多いと。
アスリートはいきなり全力疾走せずに、徐々に体を温めます。知的生産にもそれに類するものがあると便利です。イマジネーションの部分については、いくつかの方法があり「30サークルズ」も有効な方法の一つです。
(※ただ、創造技法は、概して個々人の相性があります。ある方には、これではなく他の準備運動が向いている場合もあります。例えば、営業マンの集団では、ビジュアル的なワークよりももっと違うワークの方が喜ばれたりします。この辺、もっと紹介したいことがありますが、長くなりすぎますので、それはまた別の場に。)
以下「30サークルズってなに?」という方に向けて、簡単なやり方を別の記事で述べました。