連想、4要素
アレックス・F・オズボーンは、ブレインストーミングを作っただけでなく、イマジネーションの優れた専門家です。よい文献を残しています。
彼の文献の中には、発想ワークやツールのネタになるものが沢山あります。(たとえば、大学院でゼミの用意をしていた時の記事 http://ishiirikie.jpn.org/article/29254194.html など)
- 創造的な力は、創造的な想像力による。
- 想像力は、その中核に「連想力」がある。
- 連想の4法則=接近・類似・対照・原因結果
(対照、を、対称、とミスタイプしていました。訂正します。2013年1月9日)
この最後の連想の4要素は、「連想って、どうするんだっけ?」という時役立ちます。
シンキングツールっぽく「連想ファインダー」として表現してみますと、こんなツールになります。
連想ファインダー
PDFファイルはこちら 連想ファインダー.pdf
1.中央に、「言葉」を入れる。
例:わごむ
2.周囲の4つのエリアに書き込む。
例:
「接近」エリア
接近するものを探すと・・・お惣菜のパック、手首、駅弁、指でっぽうの指
「類似」エリア
類似するものを探すと・・・ファンベルト、へあごむ、サスペンダー、自転車のゴムチューブ
「対照」エリア
対照的なものを探すと・・・手錠(対照的な変形しない輪)、ゴムパッキン(輪ゴムは物体の外にかけるが、パッキンは物体の中に入れる)
「原因結果」エリア
原因や結果となるものを探すと・・・ゴムの木、ゴムペレット、円形のかた抜き、固くなりぼろぼろにちぎれた輪ゴム
たいていは各エリアで2~4個ぐらい出ます。
本気で取り組めば、30個以上を出すこともできるでしょう。
輪ゴムの例では、合計で14個のことを連想しています。
連想のまったく浮かばないときってありますね。そういう時に、連想の4要素で確実に出していくのも良い方法です。
また、、ワークショップのファシリテーションをして「連想するものを書きだしてもらう」という時に、「全然連想が浮かびません」という方がいて、悩んでしまうようなとき、ある程度、手がかりを与えてくれるでしょう。