【公開】iPhoneアプリのアイデア集
11月16日。卸町のTRUNKにおいて、アイデアワークショップ Vol.8 「iPhoneアプリのアイデアを発想する」 を実施しました。
1.アイデア集
みなさんが発想したアイデアを公開します。
補足:
上記は、公開に了解をいただいたアイデアを掲載しています。
実際に開発ネタとしたいアイデアは、アイデアを記入したシートの回収前に抜き取ってもらいました。配布シート枚数より、3枚ほど少ないので、たぶん、3つぐらいは、開発検討ネタが出たのかもしれません。
2.動詞リスト
その前段階でおこなった「エクスカーション」という発想手法のワークシートも公開します。
今回はアプリのアイデアの材料となる「たくさんの動詞」を頭の名から引き出すために行ったものです。
補足(この発想技法について)
頭の中にはたくさんの情報があります。それを思うままに引き出してアイデアや思考の材料にできればいいのですが、そうもいかないのが頭というストレージの面白い所。そういうストレージから発想の材料を100以上拾い出してくるための手法があります。エクスカーションはその一つです。とても有力な。_なおエクスカーションには3種類あります。動物エクスカーション、職業エクスカーション、場所エクスカーション。今回は、”動詞”をメインにしたかったのです、職業エクスカーションを使いました。
3.御礼
TRUNKワークショップにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。アイデアは公共財として公開していますので、活用したいものがあれば自社開発や勉強会などで、自由にご利用ください。
4.感想と、長い蛇足
ファシリテータ側の補足といいますか、感想です。
グループで発想の材料を出し合い、それをもとに個別で発想したため、同じ発想材料で発想している例も多くみられます。面白いのは、同じ発想材料から展開したアイデア(タイトルが似ているのでわかりますが)でも、詳細の記述をみると、かなり魅力度が違ってみえます。そのことは、☆の多さに表れています。
いくつかの面白いことがここからわかります。「○○って面白い切り口じゃない?」といってみんなが、面白そう、とおもっても、その瞬間に頭の中にイメージされていることは、微妙に違います。それがこのワークでは顕在化しています。
また、参加者の方が、一つの真理を言い当てたのですが「自分がすごく良いと思って書き込んだアイデアよりも、時間がないので適当にさっと書いたものが意外と高評価(☆が多い)になったりする。不思議なものですね」と。そうなんです。私もワークに参加してみて思うのは、「思い入れのあるアイデアを、びっしり具体的に書く」よりも「多少、ほかの人が枝葉を拡げる余地のある、魅力的な幹だけをシンプルに書く」ほうが、人は魅力を感じやすい傾向があります。こういうワークでは。
余談ですが、いまやっているアイデアプラントは、私が博士課程にいた当時、東北大ビジネスプランコンテストで応募して通ったものなのですが、実は、もっと緻密書いた「MOT(技術経営)コンサルティング事業 ~新事業エージェント~」というプランは落ちて、「東北大アイデアファクトリー」(アイデアプラントの初期モデル)は締切終了前の1時間でさっと書いたものでした。アイデアという実体のないものを「出す人」「見る人」の感性がどう感じるか。実はあいまいで非常に多くの断片的な認知特性をもった営みであったりします。
ちなみに、ハイライト法(ある指標で☆をつけるワーク)で、☆の多いものは、コンセプトだけで広く支持されるものになる確率が高いです。いわばスターアイデア。
一方で、☆の少ないものにも着目してほしいのです。そこには「ダークホースのアイデア」が混ざっています。イノベーションは11人中1人しか指示しなかったアイデアの中にあったりします。(たとえば、キングジムのポメラなど)。☆すくなくても、「何か良い点はないだろうか」と思ってみてみると、ほかのアイデアにはない切り口を発見できるでしょう。