食と生活についてのブレスト(支援事例)
少し前のことですが、「オーロラ食堂」さんという、クリエータのユニットのアイデア会議をサポートしたことがありました。すごく面白いメンバーで、一人一人の個性や感性が、混ざり合って、虹やオーロラのようにカラフルな企画を生み出すユニットです。また、女性が多いチームであることも、特徴です。
今回は、以下の内容のアイデアワークを行いました。
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(0.アイスブレイク 「他己紹介」 (10))
最初は「他己紹介(たこしょうかい)」です。
アイスブレイクとして、メンバーがつながるような雰囲気を作る効果があります。
だいたい、4~6人ぐらいのメンバーでやります。人数が多いと、後半の部分が長くなり、緊張状態が長くなるのでできれば6人ぐらいまででグループを形成するとよいです。(なお、今回は、8名の方がいらっしゃいましたので、8人で行いました)
次は、ペアでアイデア出し(スピードストーミング)をしました。テーマは今回のチーム特有の食と文化に関するものです。
そのあと1分程度のメモタイム。時間になったら、挨拶をして、ペアを解消して、外側の人が時計回りにひとつずれます。新しいペアで5分ブレスト、そして1分メモ。これを5回ほど繰り返します。
狭い空間でスピードストーミングを行うと、かなりわいわいと活気あるアイデアだしができます。このワークは、アイスブレイクとしての効果もあります。大人数ではなかなか言えないアイデアでも二人での会話でならすんなりと言いやすいところがあり、メンバーの間の関係性が助成されます。
また、”他花受粉” ~ ほかの人の持っている情報や視点に、着想のヒントを得る~ という効果もあります。この後は、一人ブレストのワークになるのですが、そのワークをする時に、観点を拡げておく効果が少しあります。
次は、一人ブレストです。発想トリガーボード(はちのすボード)を用いて発想します。
はちのすボードは、本来A1サイズのホワイトボード紙(消せる紙とのコラボ作品)なのですが、それをA3サイズに縮小したものを個人発想のツールとして使用しました。
SCAMPER(アイデアのチェックリスト)の詳細版とUsitオペレータという技術系の発想トリガーを元に、再構成した46の発想の切り口が描かれているセルがあります。そこに10分ほど、自問自答しながらアイデアを出していきます。(はちのすボード、については、使い方と製品紹介を兼ねた特設サイトを、近く作ってみようと思います)
なお、10分が経過した時点で、皆さん、アイデアが良く出つづけていたので、5分ほど延長しました。この辺、アイデアが波に乗っているときに無理にとめないことも、アイデアワークショップでは重視しています。(なので、いつも5~20分ほど、長くなってしまう傾向があります)。
このワークで、シート状に平均10個ぐらいのアイデアが書かれていました。
そのあとは、シートを回して「面白いと思うアイデア、広がる可能性が感じられるアイデア」に☆をつけていくワークをしました(ハイライト法と呼ばれる手法です)。8人のメンバーの手によってたくさん星がつけられるものが出てきます。
ここで、一つ予定外の作業でしたが、3人レビューを行いました。各自のシートで星が多かったものを紹介しあうワークです。3,3,2(+私)の3組に分かれて行いました。これで、出した案を見直せると同時に、他の人のコメントを得て、アイデアを少し拡げることができます。
そのあとは、アイデアスケッチを書くワークです。
本当はこの時点で、ハイライト法と上位アイデアのレビューを行うはずでしたが、統合的な判断のもと、それはやめて、各自のアイデアスケッチを、プレゼン(紹介)しあうワークに入りました。聞き手となっている時には、IDEAVoteの8軸(8つのアイデア評価軸)をもってもらって、アイデアの良い所や、より補強する案を提案してもらいました。
だいたいこれで3時間ちょっとぐらいでした。
皆さん、もともと非常にアイデアフルな方なのでここのアイデアも面白かったですし、このレビューの中で出される改良案なども面白いものが多くありました。
アイデアの内容については、紹介したいところをぐっと我慢しておきます。
食と生活のよりよい体験や商品がオーロラ食堂から出てくることを、心からお祈りしています。アイデアワークのご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。