なにかを興そうとおもった時、いつも振り返る管理道具







石井の我流でつくった道具なので、多くの人に役に立つのかわかりませんが、1億人に一人ぐらい、「お、これは、前に進むのに役に立った」と言ってもらえるかもしれないと思って、公開します。
(以下は、長い、長い、蛇足)
これは、2004年に、商社を辞めて大学院博士課程に戻った時に、新事業創造マネージメント(正確には、技術経営)を勉強していて、「物事を起こす時、起業家個人にはものすごい負担がかかる。実働であり、戦略であり、財務であり。これは大変だなあ」と。
それ後、自分自身でも、組織を起こしていろんなことをしていいくうちに、何度も失敗しました。”合議”ってのは、いい面も多いのですが、ときどき、使いすぎる。その結果、迷走してしまう、そういうことがよくありました。自分が引っ張られている側の時にはよくありますよね「リーダー、ここで、相矛盾する組織メンバーからの要求をどちらも選べなくてまよっているんじゃなくて、組織の理念、かなえたいと志したときのその最上位の目標から、照らしてみて、バシッと判断してくれよ」と。
そういうなかで、2008年ごろ、自分自身が、場を運営する上で、いつも振り返るべき「管理道具」を作りました。それが、先の7枚です。なかなか、無形の概念的なものを表現するのは難しくて、いつも、作っては満足できないのですが、時々、更新します。今日も、東銀座のホテルの中で、一年ぶりでしょうか、更新していました。
私の周りでは、友人たちが、新しい可能性を開くための取り組みを始めることが一層多くなりました。彼らが、一人奮闘をしているときには、ガッツで何とかなる段階がありますが、その先、人が、2人3人とふえていって、創設当初の志しをいつにできる人ばかりじゃない状態になった時に苦しむパターンはよくあります。そして、創業当初の志しを知っている人数よりも、成長の軌道をあがり始めてプラクティカルな仕事内容に賛同して入ってきた人たちのほうが人数が多くなっていくと文化が変わります。そういう人たちを載せたまま、大きく舵を切れず、全員の心の赴くベクトルを足しあげたように、舵を切り始めてしまうと、組織の使命を果たすための力強い成長というのはどんどん落ちて、そして、船出したつもりが湾内でぐるぐる回っているだけになったりもします。それも、一概に悪いこととは言えないとおもいますが、石井個人としては、組織使命、起業家自身の高い志があるならば、それを叶えるための最速の行動をとり続ける方がいいと思っています。(これは、私見、です)。
そういう力強い成長の軌道を駆け上がっていくときに、姿勢を低くして、空気の抵抗を打ち破って飛び上がっていくには、うまくデザインされた組織の在り方が必要です。そして、ともすれば、先頭きって飛んでいくリーダの心はいつも迷いの雲を突き抜けていくときに、視界が効かなくても方角を把握する羅針盤が要ります。私はそういうものとして、自分にこの道具を作ってあげました。
「まあ、石井さん、言うほど、うまく、そうはできてないですよね」
そういう突っ込みを受けることもわかっているのですが、ここに、公開します。