【ブレストTool配布】SCAMPERブレストカード
アイデアプラントは、「ブレインストーミングの道具を作る」会社です。ワークショップのほうが露出が高いですが、ブレストの道具をたくさん、作っています。
アイデア発想技法として最も使い道の広い「SCAMPER(スキャンパー)」技法を直感的に活用するための道具(シート)を1つ作りました。
SCAMPERは「オズボーンのチェックリスト」と言われたり「アイデアのチェックリスト」と言われたりもします。
うーん、アイデアが出ないぁ、、、という時には、SCAMPERで強制的に発想すると、必ず何からしらのアイデアが出ます。

印刷用PDF SCAMPER_Brainstorming_Card.pdf
これは、長年、「SCAMPER」の思考パターンを直感的な絵にしてみたものです。
かつ、配置もSCAMPERの並びを踏まえつつも配置に意味があります。
中央から行きますと
M(修整、拡大・縮小)・・・なにかを修整できないか。拡大・縮小できないか、と考えてみる。
(Mの絵は、大きくする/小さくする/頻度を変える/フォルムを変える/価値を変える/密度を変えるイメージ)
C(組み合わせ)・・・何かを組み合わせられないか。
(Cの絵は、何かをぎゅっとくっつけているイメージ)
E(省略・削除)・・・何かを省略できないか。削除できないか。
(Eの絵は、何かをざっくと削いでいるイメージ)
この辺が最も発想しやすいことが過去のワークショップから分かっています。なので、中央の辺りにあります。まずはここら辺を発想のヒントにしてみてください。
次は、中央付近の残り2つで、
A(適用)・・・何か似たものを適用できないか。
(Aの絵は、他の似た領域のエッセンスをこっちに持って取り込んでみるイメージ)
P(ほかの使い道)・・・何か他の使い道がないか。
(Pの絵は、素材をそのまま変更せずに、場所や使い方を変えて、新しい用途を見つけるイメージ)
この辺は、今いる領域の外から中へ持ってくる・中のものを外にもって行く、という”越境”という思考なのでちょっと、ハードルがあがります。概念適用の柔軟さが要ります。
最後は、外側の二つで、
S(代用)・・・何かを代用できないか。
(Sの絵は、どこか一部を削ぎ取って、そこに新しいものを入れるイメージ)
R(逆・再構成)・・・何かを逆にできないか。何かを再構成できないか。
この辺は、思考作業としては、単純な最初のほうに比べて倍ぐらいの認知負担なので、最後にしています。
もちろんテーマによっては、この辺(端っこ)がまず発想できる、というケースもありますので、これは一つの目安だと捕らえて、好きなように使ってください。
使い方:
なお、オススメの使い方は2つあります。
1)印刷して余白に思い浮かんだことをどんどん書き込む。次第にもっとアイデアができます。
2)印刷して六角ますをカード状に切り、ブレスト中に、ランダムにさっと引いて、発想の刺激にします。
達人向け
このツールを使い込んでいくと、もっと発想の幅が欲しい、と思うときが来ます。そのときには以下のものを使います。

印刷用PDF SCAMPER_Brainstorming_Card_and_6_View_Points.pdf
こちらは、SCAMPER部分は一緒です。違いは右横です。
ここには、6観点リスト、というものがあります。ざっくり言うと人が発想するときの観点を集めて、大きく分類したものです。発想を大きくずらしたいときには、これを使うと上手くいきます。
使い方
SCAMPERで、どれか一つ発想するものを決めたら(例えば、”C”)、今度は、6観点を一つずつ問いかけて考えてみます。
C×人→なにか人同士を組み合わせれないか。
C×もの→なにかモノを組み合わせられないか。
C×プロセス→なにかプロセスを(他の何かと)組み合わせられないか。
といった風に使います。
出るたびにポストイットに書くか、シートに書いてもいいでしょう。
こうすると、SCAMPERの7つ(正確には9つ)の発想の型を、6つの観点で見ていくことになるので、42の発想の可能性が出てきます。
発想をもっと、ずらしたい、飛ばしたい、という時にはぜひ活用してみてください。
「このスライドはなんなのか?」「なぜ、こういうものを公開するのか?」について。
アイデアプラントは、ブレストの道具作りと、アイデアワークショップ、という超ニッチな事業をしています。ありがたいことに多くのお客さんからオーダーや依頼をいただきます。
私たちのブレスト道具を使った人たちから生まれる創造的な成果が、人々の日々の暮らしを楽しいものにしてくれることを心から願っています。