【発想技法】36Wandering(かすかな閃きを拾っていく)
アイデア創出ワークショップ中の一人Thinkingタイムが、もっともっと、閃きのかけらの掘り出しに使えるように、実行可能な発想補助メソッドをつくりました。
ワークシートは二枚目に。
使い方は3枚目のスライドにあります。
36 wandering from Rikie Ishii
メソッドとしては、基本的には、サブ項目付きの発想トリガー法です。
「回遊的に思考をあちこち行かせて考えてみる」とか「Mind Wandering(マインド・ワンダリング)」とか、「一度寝かせる」とか、そういった「うろうろ歩き回っている思考」がもたらす意外な閃き、創造性、というものが、多様な領域で言及されています。
きちんとした研究テーマとして研究されているものもありますし、各種文献やビジネス記事などでも言及されています。
そうした行為の本質にあるものを私も肯定的に見ています。
問題は、短い時間での有意識的な実行には向かない点です。ビジネスは忙しい。今すぐ、やろうと思ってやれないものは、無いに等しい、という辛い場面も少なくなくーいや圧倒的に多いというべきでしょうけれどーそこで何とか少しでも、それに近いことを可能にする思考ツールを作りたいと常々思っていました。
今回提示したのは、多様な発想ワークを見ていて、発想トリガーのアプローチでわりと、回遊的な、意外な着想も引き出せていたようなケースを観察して、それらの中でも特にシンプルな技法として利用していたものを、メソッドとして整えて作ったものです。
シンプルにすると、自然と、平易かつどのようにもとれる表現のセットになるものですが、何度もの錬成の結果、これもそうなりました。
さりとて、技法として、使い出があるようにある程度の使い込みができるように、技法をデザインしてあります。
いずれまた、本を書く時が来たら、それまでの時期に積みあがる実用をもとにもっときれいにしたものを公表したいとおもいます。今は、技法としてはもうすこし時間によって洗練される余地がある段階です。
説明が不十分ですが、器用な人はこれだけでも使えるでしょう。石井と直接会うかたは、ご興味があれば、打合せの折にお尋ねください。
なんでもできちゃう万能な方法なんてものはありえませんが、これが創造思考を多様なアプローチにしていくことを、補助してくれる道具ぐらいにはなれば、と願っています。