アイデア公募記事みるニーズ分析。
以前、仙台ビジネスグランプリにアイデア出しの代行事業「アイデアプラント」のビジネスプランを応募した際に、アイデア出しの依頼が世の中にどれくらいあるのか、その市場規模を何らかの資料から分析しよう、と試みたことがあります。そして全社新聞記事の有料DBを活用して、2005年の上期半年間の「アイデア募集」を取り上げた記事を抽出・分析しました。
(大まかな年間のアイデア募集の報酬総額を出そうとしたもの。件数が多すぎるので半年を検索対象期間とし、年間ではその倍とした。また、新聞記事に取り上げられるのはかなりきちんとしたアイデア募集であるが、記事に載らないものも世の中にはたくさんあり、本調査は、全体規模の目安をみるための調査、と位置づけた)
半年分の検索記事99件から重複とノイズを取り払うと、全部で75件。
■公募元
行政 34件
業界団体・財団 24件
企業 12件
大学・学校 5件
■分野
新商品 18件
地域活性・街づくり観光 16件
用途開発 9件
ユニバーサルデザイン、建築デザイン 8件
エコ・環境 5件
地域課題への施策 5件
ビジネスプラン 5件
(未来の)商品 4件
施設利用方法 3件
講座・イベント 2件
防災・交通安全 2件
(公募元×分野のクロス集計は省略)
■ちなみに賞金額の集計によると、最もよく公募される賞金額は、「10万円」(5件)、50万円(4件)、「1万円」(4件)でした。なお、最も大きかったのは500万円、最も少ないのはオリジナルグッズプレゼント(0円)でした。
■そのほか、記事を閲覧していって気がついた点がります。
・企業の用途開発アイデア募集は、サンプリングのPRであることも多い。
→中には、手作りのアイデア募集イベントを展開して、四苦八苦のところも見受けられた。若手層へのサンプリングのサポート(企画立案や実施請負)というニーズあり。
→効果的なアイデア募集や商品サンプリングPRの方法をコンサルティング
→若手ユーザーへのサンプリング支援・用途開発の支援のニーズあり。
・アイデア募集時の知財面の混乱を避けるための指南が必要なところも見受けられた。
→事前時にその点についての注意書きなどのアドバイスというニーズあり。
・超一流企業は、突き抜けた発想、をもとめている。
→斬新なアイデアは上に行くほど、ニーズがある模様。
こうしてみていくと、アイデア出しの公募にもいろいろなニーズがあることと、アイデアそのものを本当に求めていることがうかがい知れます。アイデアは単体では社会的価値をうみにくいものですが、実際にアイデア単体が求められている、というケースは予想するよりも結構多いのだ、という思いを深めることになった調査でした。