「よし、出来た。」は折り返し地点
モノを創る、執筆をする、という作業をしていて、最近良く思うことがあります。「さあ、できた」とゴールを感じた瞬間は、折り返し地点についたことであって、完成ではない、ということ。
論文などを描いていくと、「拡げる」ごとく、白紙に文字を連ねていきます。はじめは埋まるのかな、と思うくらいですが。
そして、できた、といってちょっと休んでからそれを見ると「おお、これが抜けている」「ここはつながっていない」「ここは重複している」「フォームがばらばら」「誤解する読み方が含まれている」などなど、見えてきます。これらを修正していく作業、いわば「磨く」をする作業があります。これが、意外と作業量があります。
この「磨く」を想定して時間をとっておかないと、大変です。たぶん全体の3割くらいがこの時間です。実際は飛び込み仕事が入ったりすることを考えると、上記のように「さあ出来た(拡げ終わった)」と感じた時点を、折り返し、と考えておくべきでしょう。
感覚としては、行きは上り坂。帰りは下り。なので、帰りは視界も効きますし、走ってきた道の道中もつぶさに分かる。下りなので足も楽で、疲れていても速く走れます。ただ、決してゼロではない。距離としては同じだけ走りますから、時間もそれなりに、行きの時間の何割かは絶対にかかる。そんな感じで捉えるべきでしょう。
ブログなどは、描きっぱなし(発散)で、終わってもいいので、片道マラソンですね。クリックすれば、それで試合は完了。ただ、多くの文章は、特に、伝えたいものがあるならば、ブログでも帰りのマラソンはしたいところ。
いわんや、つくるものが「作品」ならばなおさらのこと。といったところでしょうか。
追記:
このところ、同時並行の障害物競走でもしている様な日々。時計をふと見て、日付が変わっている。そんな調子です。それだけやることがあるというのは幸せなことかもしれません。