次の次のビジネスのネタがあるか。
ベンチャーの支援の世界で、急拡大する事業プランの精査にひつような眼力に次のようなものがあります。
「今の伸びる事業は、わかった。
では、その次の成長のネタは?
さらに、その次は?」
永遠にきいていくわけではなく、次の次まで、です。
つまり弾一発でチャレンジしているのか、弾3つくらいもっているのか、という問いです。
ベンチャーをロケットとするならば、成層圏まであがるには、一段ロケットではむずかしい。 本当に大きく打って出るならば、3段までいります。
5フォース。
常にゲームの流れを変えていく要因があります。
・ライバルの模倣
・市場の急激な変化
・サプライヤーが一緒に駆け上がる能力。
一本の打ち手では、その変化に対応できなくなるときが来ます。そこで、推進力は終了。
(参入者であるうちは、5フォースのうち、要素は3で足ります。ただし長期的な計画には残りの2つも必要。新規参入。代替品の登場。)
一点突破、全面展開。
これがベンチャーの戦略の基本になりますが、本当に、1アイテムで、壁に穴がうがつことができるか、といえば、大きなマーケットには、壁が厚いもので、1つでは貫通できない。あるいは出来たとしてもそこで力尽きて、全面展開(急成長の爆発力)がなされぬまま、中小企業になって行きます。
大きく育とうとしている事業は、いつ打って出る時期か、といえば、外側の要因もありますが、内の要因が、そこまで育ったときです。つまり勝負の弾が3つ、そろったときです。
補足:
ただし、人より半歩先に行くだけで様々なチャンスにめぐり合うことも事実です。その分野が未踏領域であり、全員がいっせいに、空白地帯へ向けて走っているときには、半歩先へ出るために、早く始める、ということも重要です。