物語りをつくるブレスト
物語の作り方。とても興味深い「創造」作業です。そういう作業をする専門家の卵の方たちに、来週、ブレストのことを、お話します。そのため「物語りを作るブレスト」について、情報収集・分析・解釈して、手順化していました。
企画のブレストや、問題解決のブレストとは、基本となるある部分が「違う」ということをしって、驚きました。著名な脚本家のブレストを記した本では、ある種の批判を混在させて発案作業をしています。この状況を成り立たせる2つの条件があることも分かりました。
創作の上級者だけで構成されたチームならではのブレスト、というものが存在します。ですが、ある2条件を満たさずに、批判発言だけまねしてしまえば、全く機能しないブレストになるでしょう。
その辺も含めて、まとめて、報告していきたいと思います。
また、物語りを作る作業が非常に「アブダクティブな思考方法」であることも、特徴的でした。ある特徴的なキャラクターがいる、あるいは、魅力的なワンシーンがある。そこから、「点から面を作る」ように世界を作り上げていく。そういう”少ない要素から全体を想像する力”をアブダクション、と言います。物語作りには、そうした力で説明すると非常によくわかります。
この物語ブレストを考えたことで、オーソドックスなブレストがどういう意味を持つか、どういうメリットがあるか、がよくわかりました。通常の創造工学で扱うものを超えて考える機会は、私に一段深い検討を行う機会をもたらしてくれました。