我流の読書技法
本が好きなのですが、読書がすごくおそくて昔から悩みの種でした。かなり人よりも読むのが遅いんです。文の意味をきちんと理解しないと先に進めないし、あらっぽい読み方をして、消費するような読書スタイルは納得ができませんでした。本のことをとても貴重に思う心理があるんだと思うんです。
最近、時間のない社会人院生を復活してみて、どうしても1時間で本一冊を読んで、ざっくり主旨をとらえておかないと、という事態が出てきて、次のような読書方法を取るようにしました。
一ページをざっと数秒で眺めて、一番目を引いた一文だけをよむ。
そういう方法です。1ページを10秒ですすめます。
本はだいたい270ページくらいなので、45分くらいかかる計算です。
実際にはもっともっと時間がかかります。速読のような勢いであっても気になる部分は読み込みをしてしまうので、そこのあたりが時間をくっています。
それでもなんとか1時間で一冊の本を読み切ります。これでどこまでわかったといえば、従来の読書スタイルの2割くらいかもしれません。しかし高速で読むので前後の解釈性が結構いいのかもしれません。
そのページの代表文をさがして、高速で読んでいく。その裏には、未読読書の激減を狙うことと、本を納得できる速度でゆっくりよむのは別の状況にまかせようと割り切って考えることができます。