大学をめぐる冒険
タイトルは村上春樹「羊をめぐる冒険」から。
大学に本格的に通う今年、その初日、まずはガイダンスがありました。
しかし、真剣に話を聞きながらも・・・。大学というのは、民間のサービス事業とはまだまだ異質だなぁ、と思いました。
要領よく必要なことを理解させ、具体的なアクションの材料を提示する。そういうことが不足しています。学生たちの最初に目にする物事の説明のありかた、という意味でも、もっともっと良くなるよりがあるようです。
でも、学位の授与要件など、法律的なものごとと、サービス事業とでは、違いがありますから、そのなかで、最大限わかりやすくご説明いただいたのだとおもいます。
3時間弱のガイダンスを受け、分かったことは、数行にまとめられました。その後、学内の必要な手続きに回ってみました。
まずICTルーム。
今は学内にそういう場所があります。さっそくパスワードがないのでログインできず。申請をして後日うけとりなのだそうで。ある人の助けでログインを果たしたのですが、その後も、じゃあ、なにをすればいいのか、については、試行錯誤。一瞬だけ見せられたスライドのその画面にたどりつく手がかりを、必死でさがして、たどりつきます。
そうだ、これは、まったく無知の状態で知らない世界になげこまれた冒険者のようだ。とおもいました。ガイドなんてない。そのなかで断片的な指令をもとに、なんとか必要な作業を完了させる、そういう冒険の旅のようだ、と。
なんとか、ログインして、そのあと、他の人と話し合い、そうか、ここだろう、とたどりつて、時間割を見ます。明日からこれを見ないと動けないわけで、でも、正規の手続きを経たら、今日は見えないまま、帰宅しないといけないところでした。
さて、問題は、見つかったその資料。ドクターとマスターの共通の資料、ということで、クリックしてみても、どんなにみても、マスターの講義はあってもドクターの講義はない、そんな資料でした。
結局明日から講義をどう取ればいいの?という疑問はどれほどさがしても解決せず。むむむ。。。
仕方なく、そこを後にして、指導教官にあいさつをするために上の階へ。しかし帰宅されていました。
そこで研究棟をさがりながら、学内のことをみてまわりました。
4階には経済の図書館がありました。学内の利用方法について教えてもらいました。また、工学部の頃の設定が残っていることもおしえてもらいました。あとでサイトから修正を自分ですることになるそうです。文献の探し方も簡単に教えてもらいました。
そのあと、別の研究棟へ。学内の情報は掲示板をいつも確認しておくこと、という情報管理スタイルだそうです。掲示板をみる、という行動は懐かしいですね。大学生のころ以来。ノスタルジックな感じがそれもおつかもしれません。
そこで、昔知り合いだった留学生の方と再会。今はドクターの三年だということで、すっかり日本語もうまくなられて、大人になっておられていました。ドクターの単位はどう取ればいいのか、教えていただきとても助かりました。
結論から言うと8単位でよく、石井の場合は、転籍前の単位をあわせてもう6単位があるので、あと二単位だけのようです。
それとは別に大学院の講義で自分の興味のあるものがあればうけるといい、とのこと。
特別演習というのが月に一回あり、それに参加するとよいとのこと。
そんな感じで、理解のできたことは、ごくシンプルですが、理解にかけるコストは非常におおくて、大変でした。
大学という場を活用して成長するには、学業以外に、手続き的なものも非常にたくさん処理する必要があり、これは大変だなぁと思いました。でも、志した道ならば、苦労といえども、楽しんですすんでいきたいな、とおもいました。
