観点は具体から抽象へ
短時間で頑張って何かを発想しようとすると、短期記憶が活発な状態になり、それによって観点が固定化される、ということがよく起こります。
その固定化される観点は人によって違います。直前の思考状態によっても違います。しかし、発想する人々をたくさん観察すると、人間は、発想をするときに、大体「人」か「モノ」について初めに発想していることに気が付きます。
物事を考えるとき「具体的なもの、かつ、単純なもの」を扱うのが楽なようです。一方「概念的なもの、非定形なもの」は、考えるためにより多くのパワーが必要なようです。
なので、長い時間発想するケースを観察すると、初めは「人」や「モノ」についてアイデアを出し、あらかた出してしまうと、ようやく「概念的なもの」にも意識が向き始める、という傾向がよく見られます。