脳は断りなしに曖昧に忘却し、そして、1点から大量に復活させる
エバーノートのことを見ていたら、マップに飛びました。その地図はアメリカで、どこだろうと、広域にしていくと「サニーベール」という文字が。あれ、これ、シリコンバレーかな、とおもいつつ、さらに広域にすると、サンタクララやサンノゼの文字が。
あ、そうだ。
その時に、昨年12月の、シリコンバレー訪問の時の風景が、頭にふっとよみがえってきました。グーグルの本社でランチを食べたこと、アップルの本社でiPhone開発にもタッチしていた方とお話して、すごく、きれいな本社のたてものだったこと(この食堂で、ジョブズもならんでごはんをたべるんだよ、と教えてもらいました。偶然、こないかな、とおもっていたけれど、見られなかったこと、とか)。IDEOに行ったこと、梅田望夫さんのオフィスに行ったこと、スタンフォード大学の中のD-schoolで、ホットなブレインストーミングの痕跡ののこる部屋部屋を見学したこと、とかとか。
サニーベール、という言葉を発言しているのは、その時の時制ではなく、もっとむかし、2005年ごろ、MOTの博士課程にいたころに、シリコンバレーからなんと、その日本のMOTコースに博士課程学生としてきていた大澤さんの口からだったこと、とか。(彼はシリコンバレーのベンチャーキャピタルのファウンダーで、コースの学生にもとても刺激をくれたこと、とか。)
そんなこと、普段は忘れていました。
「ああ、そうだ、グーグルの本社にいってきんだっけ。まだ1年もたっていないんだ」
と、自分の中の記憶の曖昧さに対する自覚的な認知が起こりました。
1点から、ずいぶんたくさん、脳は情報を整然としたレベルにもどすんだなぁと、思ったのでした。
発想の傾向や特性というのが人間にありますが、そういう「1点で大量に引き出す」ようなことを積極的に使えると、ブレインストーミングはうまくなるだろうなぁと、直観的に(明確な言語での説明をもたない推測として)思います。