潜在意識と顕在意識
人間の意識には「潜在意識」と「顕在意識」があるそうです。顕在意識は私たち人間が普段思考しているこの意識です。この顕在意識は自分たちの自由になります。一方、潜在意識というのは私たちが自分の意識で自由に制御できるものではなく、普段は意識することが無いものです。
このコントロールできない潜在意識は、自分の将来、自分の自信、自分の人間性などに深く影響を与えているそうです。なりたい自分に成長してゆけるようになりたいとしても、潜在意識は直接私たちの顕在意識がコントロールすることは出来ません。じゃあ、人はどうやってもなるようにしかならないか、というと、そうでもありません。潜在意識は普段、顕在意識のしゃべっていることを聞いているそうです。ただ、潜在意識の特性として「主語」を理解出来ないそうです。なので聞いている全ての文章の主語を消してしまって、全ての文章の主語を「私は」に直して理解するそうです。
つまり、「○○さんは、とてもみんなに好かれている」「○○さんは、すごく仕事ができる」「○○さんは、いつも元気で気持ちが良い」という言葉をたくさんしゃべる人の潜在意識は、上の文章を「私は」に置き換えた言葉を復唱しているわけです。「私は、みんなから好かれている、私はすごく仕事ができる、私はいつも元気で気持ちが良い人だ」と潜在意識は自分自身にプラスの影響を与えていきます。
逆に悪口ばかり言う人の中では何が起こっているでしょうか。「あいつは、すごく嫌われている」「あいつは、全くだめなやつだ」「あいつは陰気くさくてやる気もない」そんなことを毎日毎日、悪口の発言者の潜在意識は聞いています。顕在意識がしゃべる悪口を潜在意識はきながら主語を「私は」に変えて復唱してしまいます。つまり「私は、すごく嫌われているし、全くだめなやつで、陰気くさくてやる気もない人だ」と。
誰かの悪口をいうことは自分自身をすり減らし、誰かをほめることは自分自身を成長させる。そんな性質が人間の脳にはあるようです。
なりたい自分があったなら、それを具現化している人たちのいる社会に身をおくこと。それが一番自然に適切なほめ言葉を発せられる環境であり、なりたい自分にまっすぐに近づく方法なのかもしれません。