「ウォーキングブレストに最適なオーディオブックを自作する」iPod touchの使い方アイデア連載、番外編
誠Biz.ID(ITmedia)の連載「iPod touchだってできるもん」中で、7回枠に入れられなかったものがあります。それは
「ウォーキングブレストに最適なオーディオブックを自作する」
です。
これは、「歩きながら考え事をするとうまく行く人」に特におススメです。
手間がさほどかからない割に、考え事への強制刺激剤になります。
本連載の記事リストをまとめたうえで、ご紹介します。
連載第1回 ★★★★
ただの名刺よりも目立つ
――iPod touchでネームプレートを作ってみた
連載第2回 ★★★
インフルエンザ感染対策にも
――iPod touchで離れた家族の生活を知る方法
連載第3回 ★★★★
引きたい辞書アプリを自作する
連載第4回 ★★★★★
「YouTube×バランスボール」で30分間エクササイズ
連載第5回 ★★
サイコロを振って、デザインのモチーフを考えてみる
連載第6回 ★★★★
スライドショーで会議中にも発想
――パワポで作ったアイデア創出テンプレート
連載第7回 ★★★★
元気のない自分にアドバイス
――やる気リカバリー動画を自作する
★は、記事中の筆者自身によるアイデア評価
読者さんからのフィードバックが多かったものは
第1回、と、第3回と、第6回でした。
さて、番外編の記事
「ウォーキングブレストに最適なオーディオブックを自作する」
です。
3つの効果:
散歩がブレストの場になる
本のポイントとなる文章をストック出来る
自分の声に慣れる
必要な道具:
iPod touchに使えるマイク
本(ビジネス書でも、雑誌でも)(※WEB上のものでも可)
作り方
1)読書をしていて「これは後で考えるヒントになるな」とおもった短文を、iPod Touchに録音。(標準の録音アプリで)
録音のコツは、すこしはっきり目の発音を意識することと、1行で1録音にすること。複数行にわたる文章は中略する形で、ポイントとなる部分を切りだします。正確に読み上げられなくても気にせず、この作業を進めます。
あるいは、考え事をしながら1時間ばかり歩きたい、というときに、自分に示唆となりそうな文献のアブストラクトを複数、ざっとよみあげて、おきます。この用途の場合は、「1行で」という縛りは無視して、だらららっとよみます。
2)ミュージックアプリで再生
筆者の場合は、アレックス・F・オズボーンの書いたブレストについてのコツをいれたりしています。そして、アイデアワークの際に、ブレインストーミングをどのようにアプライするか、歩きながら考えよう、という時に、この録音をランダム再生します。いろいろ考えながら歩くので、はじめはうるさいので切っておきます。次第に同じことばかり考え始めたら、この録音を再生していき、新しい示唆を得ます。
アイデアの評価 ★★★★★
この方法はとても簡単なわりに、ナレッジワーカーにとっては、とても効果がある方法です。自分の声になれない内は、気恥ずかしいですがそれも時期になれます。次第に声の出し方が自然と訓練される、という特典付きです。
ただし注意が必要なのは、覚えるほどに聴きこもう、というのは避けます。その場合は、完全に引用できるような正確な文章をいれないといけなくなります。すると、とたんに録音がたどたどしくなったり、取り直しが多くなったりして面倒になってしまいます。手軽にやって効果的。その方が、良いですよね。正確に長い文章を聴きこもうとしたら、プロがしゃべったオーディオブックをダウンロードした方が遥かに経済的です。
以上です。IdeaPodの開発がきっかけで、iPod Touchをてに入れて、使い方アイデアを筆者なりに考えてみよう、という主旨ではじめた連載でしたが、このシンプルな道具1つで何が出来るを必死に考え続けるよいトレーニングになりました。
読者の皆様には、個別にフィードバックを頂きました。ありがとうございます。今はツイッターやSNSから、ダイレクトメッセージが結構届きますので書き手と読み手の距離はとても近いとおもいました。
最後に、連載の編集を担当してくださったHさんに心からの感謝をもうしあげます。ありがとうございました。