初めて学ぶ、の、認知プロセス
新しい知に接した時の、認知プロセスについて、気付きがありました。
正しくは、何年構えに気づいて、忘れて、今日、また「気がついた」ことなんですが。
ゴスペルのシンガーの方のワークショップに行きました。
そこで、後半、彼が歌い上げる本格的なゴスペルを聞きました。
聞いていくうちに、
”おや、この部分の歌のテイスト、さっきも似た感じの、あったな”
と思いました。
よく聞いてみると、いくつか「似たテイスト、そのパターン」がある
と気がつきました。
その特徴的なテイストをパターン化すると
・フロー
・パッション
・テンション
・タップ(あるいはチョップ、とすとすとすというリズム)
というテイストの表現でした。
さらに聞くと、
この4つが任意の順番で配置できるわけじゃない、という
事にも気がつきました。
極めて本流の並び方だけをピックアップしてみると
フロー⇒パッション⇒テンション⇒タップ
という構造を巡り続ける物のようでした。
この認知事例は、音楽だけじゃなく、初めて接する言語の
認知のプロセスにも似ています。
全く分からない状態から始まり、次に次第に、特徴的な単語を理解する。そして、その後、単語の並ぶ「文章」というものを理解し始める。
格闘技とかダンスの学習にも似ています。
特徴的な基本の単動作を幾つか覚え、
その単動作の連続動作をすることで、ひとつの型になります。
事例ばかり並べましたが、概念化すると
初めて学ぶ、の、認知プロセスは
1.主な要素を発見する。
2.特徴にあったネーミング(あるいは、既知の概念で似たものを見つける)
3.主な要素を組み上げた「構造」を認知する
となり、それらをもとに、
4.自分でも、要素+構造で、表現すること
を通じて、認知から、表現・応用へと展開していく。
そんな感じに、まとめられそうです。
必ずしも、こうである、とは言えませんが、モデル化の最もシンプルな構造は、このように成っていると考えると、いろいろ、学習の助けになりそうです。