未来構想ワークショップ(とある企業の新人研修)
4月9日。ある企業さんで未来構想のワークショップをしてきました。

いろんな背景をかんがみて、版画っぽく処理しています。
版画っぽい、そのこと自体にも、すこし意味をこめ。
私の提供する「アイデア創出の技術ワークショップ」としては、もっとも長い時間を費やす部類になる「未来構想ワークショップ」。
これは、20年先の自社の製品・サービスを、発想してゆくものです。単に、徒手空拳で、発想するのではなく、TRIZにおける構想系の思考プロセスをもちいて、チームで効果的にアイデアをつくりだします。また、ブレインストーミング系の技法や創造思考の特性をふまえたアイデア会議法も、やったりします。
毎年この研修は、プレゼンテーションまで辿り着きますが、こちらの予想しなかった面白い(そして、実現できたらとても斬新な)製品や事業が出てきます。
変な言い方ですが、私は新人時代に、こういう教育を受けて起きたかった、です。自画自賛になってしまうような話題なのですが、あえて踏み込んでかきますと、若いうちに、広い視野観点、長いタイムレンジでものを考える基礎スキルを、身につけておきたかった、とおもう時代がありました。30歳になり、商社を辞めて、東北大の博士課程MOTコースに入ったとき、そう感じたのです。そこでは、OECDによる世界規模での動向や先端のロードマップや技術政策についての議論が日々繰り広げられて、自分の視界がすうっとひろく広がっていくのをかんじました。それまで、せいぜい100~1000人規模、3年レンジぐらいでの影響しか考えられなかったのが、66億人、30年規模での世の中の変化をみる基礎知識や思考フレームワークを、もらいました。これ、どうして、若い頃にまなんでなかったのだろう、と。経営者視点をもって仕事をしてもらいたい、と会社はよく言っていましたが、経営者の視点は山の上からバトルフィールドを俯瞰しているわけで、それを新人といえども、教えられていてれば、そういう眼で顧客を見、市場を見、社会を見据えて、行動し、学び、進めたかもしれない、と思います。
そんな思いもあり、「新人には無理でしょ~」といわれるかもしれない高いハードルにチャレンジしています。新人たちに、20年後の未来の事業を構想してもらう、という。
・・・思いを書きました。
それはさておき、この研修は長期プロジェクト型のものなので、このメンバーとはしばらく一緒に走っていくことになります。私の提供する教育サービスとしては、年間に数件しかない、まれな方法での接し方なので、いつも思い出深い仕事になっています。彼らが未来をよりよいものへ変えてくれるよう、私にできることは本のわずかですが、長い軌道を1%上向きに変えただけでも、20年後に辿り着く場所はぜんぜん違うはずだ、という信念を持って、この仕事に注力しようと思っています。
同時に、私自身もつねに、チャレンジする立場にいなくては、とおもっています。近頃、アナログのツール開発(発想コンテンツのトリガーセットとか、未来カルタとか、アイデアカードの製品化とか)もしつつ、デジタル側の開発にも、力を入れたいなぁと、いろんな風を感じて思うのでした。