EDRADOUR(エドラデュワー)、スコットランドの小さな蒸留所
珍しく(たぶん、初めて)お酒の話題を。
”EDRADOUR”イギリス北部の街にあるウイスキーの名前です。
1999年3月。私はイギリスのスコットランド地方を目指して電車で旅をしていました。エジンバラ(※)よりさらに北を目指して、名も無き街を行くような電車旅行でした。ユースホステルとB&B(朝食の出る宿、イギリスは朝がえらい豪華)を泊まり歩いて、ろくに英語もできませんでしたが。
そんな時、その日の宿泊地と決めた街で、「どこか観光できるところ?」ときいて、散策してたどり着いたのが、この”EDRADOUR”蒸留所でした。
⇒ストリートビュー
蒸留所の敷地の中に、小川が流れている、なんともすてきなところでした。看板があって見学もできます。
ここのお酒がおいしかったなぁと、ふと、思い出したので、しばらくネットを探していました。
スモーキーなウイスキーが好きで、きついスモーキーフレイバーのある、ハイランドのウイスキーが一番好みに合うのですが、それもこの旅から、はじまった嗜好でした。
その蒸留所(ディスティレリー、と彼らは発音しましたが、日本語で表記するときには、ディスティラリー、と書くようで、いろいろ英語をカタカナかで検索するのは難しいと思うのでしたが、それはさておき)、そうその蒸留所はスコットランドで一番小さいのだ、というところだそうです。
いってみると、「ああ、スコットランドというか、イギリスの北のほうだなぁ、いい感じだなぁ、ネイチャーなかんじが、心にしみる。」とか、表現するとばかばかしいけれど、そんなことをおもって、検索をさせてもらいました。
景色はこんな感じ
(音が出ます。異国のどなたかがあげたビデオ)
※今は便利だなぁと。ぼんやりとした記憶のなかの世界が、ビデオやストリートビューで一瞬で、引き出せるとは。
このウイスキー、飲んだ感想は、強いスモーキーな香りのある、ハイランド系のウイスキーっぽさがありつつも、すこし、香草のような、さわやかなフレイバーば、ふっとまざります。
ここではじめて、常温のウイスキーを、割らずに飲みました。
それまでの僕は、ウイスキーというのは、ソーダ水で割って、氷を入れて、飲むものだ(現役のままなんて飲まない)と思っていたのですが、「そんな奇妙な飲み方は、だれもしない。味がわるくなるだろ」と彼らにいわれて、小さかった僕の世界と常識は、ぐるっとねじられたのでした。今では、家で飲むときには、ウイスキーはそのまま、あるいは、氷を入れて、飲むようになりました。外では、それでは良いが回りすぎるので、ソーダ割とかを相変わらずのみますけれど。
缶詰で、半月近く、原稿を書いているような時(極まれですがそういう仕事のときもあります)は、ウイスキーのビンがごろんごろんと、あいていくような、時もあります。きついスモークのウイスキーを明け方まで飲みながら、机に向かうような日々をすごすことも。
※ちなみに、お酒が好きですが、強くは無いので、かなりよってしまいます。私は、講演とかクライアント先に行くような仕事があるときには、その24時間前かさ一切お酒を口にしません。のめば好きだから、何か起こるかもしれない、と考えて、リスクマネジメント的にそうしています。結果的に、全国出張ではほとんどお酒をのめないわけですが、それもいいもんです。
部屋の明かりを落として、テーブルランプだけをつけて、すこしあけたカーテンから見える月夜をみながら、しばらく考えては、なにかをかく。そういう時間もすきなんです。
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※私の耳には、EDRADOURは”エドラデュワー”と聞こえたのですが、日本では”エドラダワー”と呼ばれているようです。(検索によると)。たしかに、スコッチの多い店でも、「エドラデュワー」といっても「さあ?」といわれます。
※エジンバラ…ロンドンが東京だとしたら、エジンバラは、そうですね、、、京都でしょうかね。国内の位置づけ的に。