「不苦拾いワーク」(ワークショップ案)
昨日のブログの一部を切り出して、「不苦ワーク」部分を「不苦拾いワーク」としました。
■不苦拾いワーク
肯定的心理にはなるのが大変なときは、批判的思考から助走をしよう、という考え方のワークです。肯定的な状態の参加者が多い場合は、これはいりませんが、逆の場合に向けて、企画しました。
Work1
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不のつく言葉短時間に書き出す練習をします。不→不足、不満、不味い、不明など。
Work2
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次は「苦」です。苦しい状況から連想するものを、マンダラートで書き出します。苦しい状況といえば・・・、満員電車、梅雨のスーツ、給料日前・・・などなど。
(これで、連想やマンダラート技法を学びます)
Work3
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次の作業はライト&トンネルです。出てきた言葉を「六つのカテゴリー」に分けます。そして、そのカテゴリーの中にもっとないか探します。
(これで、6つのサーチライト=広い観点を学びます)
Work4
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3つのトンネルの先を探します。不味いならば、味がない、塩辛い、などへ。
(これで、発想トリガーの最も基本である「+化」「-化」「別へ」を学びます)
Work5
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6人で組になり、書き出したシートを回します。手元に来たシートを見て「多い」か「深い」を○印をつけます。
「多い」は、その不や苦が、社会の多くの人に当てはまるもの、をさします。
「深い」は、その不や苦に、ある種の人は非常に苛(さいな)まされているもと、をさします。ある種の人にとっては、多数回おきることであれば、それも含みます。
多くと深いの両方にまたがるものもあれば、どちらか一方にだけ当てはまるものもありますが、いずれもただの○で結構です。
(これで、アウトプットを分類する、という作業をします。判断遅延の心理様式のベースも学びます。大量に出し、後から選ぶ。という)
なおシートは、6人のテーブル内で一周させて戻ってきたら、終わりです。そこには、○が6つついている単語もあれば、少ないものもあるでしょう。ついていないものもあるはずです。
Work6
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○印が沢山ついたものは、反転させると、価値を創造できる、単語です。○印が多いものを、太枠で囲って際出せます(20個程度になるようにします。○印4つ以上を、と区切ってもいいでしょう。少なすぎるときは、○印3つに下げます)
皆でシートを真ん中に集めて、それらを共有します。
そして、これをひっくり返して、打ち手(改良案、アイデア)が出そうなものを、おのおの3つ選びます。(重なっても結構です)。
Work7
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企画チームになったつもりで、アイデアスケッチを3枚描きます。
A4の紙、1枚に1アイデアを書きます。
書き方は、太いペンで、大きく、「アイデアのタイトル」
その下に、3行程度、そのアイデアの補足もしくは詳細、を書きます。
5分程度の時間を設けて、様子を見ながら3分ずつ延長します。
3枚(1枚に1つ、合計3つ)のアイデアスケッチが書けたらおわり。
(これで、アイデアをラフに書き出す、言葉にする、という作業を学びます)
Work8
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6人の中でスケッチを、まわして、「面白い」もしくは「広がる可能性がある」と思うものに☆印をつけます。
中には、非常に沢山の星を撮るものが出てくるでしょう。
(これでハイライト法を学びます)
シートをテーブル中央に集め、星の非常に多く付いたアイデアについて、提案者が説明し、皆でそのアイデアのその上にさらにアイデアを創るように簡単なアイデアだしをします。
(ごく原始的なブレインストーミングを学びます)
肯定的な心理になれないと、発想法ワークは結構きついものですが、批判的・否定的な心理においてできることから初めて、徐々にそれをアイデアとして活用する方向に持っていけるよう、こんな感じでならしていくといいかもしれません。(この方法が肯定的な心理を持っている人には、かえってマイナスかもしれない可能性があることは、懸念が残ります。いつかどこかで試してみたいと思います。)