立て込む時にだけ、できること
発想のコンテンツをつくっていて、時々思います。
その仕事一本だけをじっくり作りたい、と。
しかし、後で振り返ると、そのコンテンツが深く、定まった形をとりがちです。完成度は高いけれど、同じ受講者がたまたまいたら、どうかな、とおもいます。
立て込んでいるときに(たとえば、今は建築の要素パターンと、アプリのアイデアワークショップと、ある衣服のアイデアの講演を考えているところですが)、いろんなものが混ざります。作りながらお互いが刺激を与えて、新しいタイプのワークショップや、共通するエッセンスからシンプルで新しいフレームワークを作ったりします。
そして、熟練とともにはずれかけていたグランドルールとかも、いやおう無く、思い出すことになったりします。
※ 発想のプロセスの根底は、ある種のグランドプロセスがあります。
フェーズ0)テーマの再設定
フェーズ1)アイデア大量生成
フェーズ2)優れたアイデアの抽出
フェーズ3)アイデアの強化と具体化
フェーズ0は、テーマの発見、情報収集(インプットメソッド)なども含んでいます。
これらがベースにあるというのを、私はこの道に入るごく初期段階で整理して、「発想作業の地図」をもっていました。今もカードケースにいれていますが、ともすると、毎回のワークショップで必要な部分だけを全てだと勘違いしてしまいます。
自戒の念をこめて、ときどき思い出したいことを、思い出したので書きました。
立て込みの中で創る。それは、固まり始めた自分の殻をつつき壊すことができること。基本の型をしっかり持つ。しかしいくつもの型をもつ。そういうことをいつも思い出したいと思います。