書き手にほしい胆力
胆力。
これが必要だなぁと最近おもいます。
継続することは始めるよりもずっと難しい。そう昔に書いたことがありますが、いろいろと連載を持ってみてそれはとみに思いました。マンネリにならず、かといって、高度な内容にせずに書き続ける、というのはかなりチャレンジングな課題です。書き続けることはできても、基礎編がおわると発展編を書きたくなるもので、初見の方には「うわ、高度でついていけない」となりがちです。そのため読まれることを意図した連載では、「永遠にファーストステップ」が求められる、という点が、最近、気が付いた発見でした。
しかし、村上春樹さんのように長く名作を書く続けている人は、いつの時代にも初見の読者がいてその人を魅了する無いようです(かつ、発展されています)。
「初心者にも受け取りやすく、かつ、積み重ねのある人にとっても毎回学びになるようにする。」
これは矛盾していますが、既存読者と新規読者の積層をゆるすには、こういう矛盾と戦う必要があります。矛盾が出てくると解決策はTRIZの発明原理が、使えそうです。この場合はなんでしょうね。しばらく考えて見ます。
この話は一度とじておいて、本論に戻りますが、胆力、そう腹に力を入れているような覚悟が、書き手にはいるな、とおもうのです。時には読まれないコンテンツを書く必要があるときもあります。全てがメインディッシュのコース料理は成立しなくて、やはりサラダや水もいるわけで、だからこそメリハリが利いていきます。そういう部分をサボらず、くさらず、前にじっくりと進める。そういう力=胆力、だと私は思うのですが=がほしい、とおもいます。