なければ脅威。
ある講演で作ったスライドの中から、一つ、紹介します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[外]動き続ける市場
[内]可能性を作り出す力
なければ、脅威。
あれば、機会。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
まず、外。
自社を取り巻く環境、特にターゲットしている顧客がいる「市場」という存在は、それ自体、徐々に徐々に、動き続けていきます。
人間が持つ「未充足を作り出す」特性がそのドライブフォースです。人間が「かつての便利はあたりまえ。もっと、もっと」という本質はそう簡単に変化しない。なので、市場というのはある時点でぴたっとフォーカスをあわせても、常に変形しながら動いて行きます。
次に、内。
発想力、創造力という新しい選択肢を作り出し「可能性を作り出す力」があった場合、この「市場というのは本質的に動き続けていくもの(変化が常)」という特性は「機会」になります。いま、競争に負けていても、来週も来月も来年も常に変化の中で商機をつかみより良いポジションに入ることが出来ます。
「可能性を作り出す力」がなかった場合、この「市場というのは本質的に動き続けていくもの(変化が常)」という特性は「脅威」になります。偶然なり、先人の貢献により、得た事業の土台は、徐々にその足場をなくしていきます。変化する場所の上で同じ場所に立っていれば、いずれは、おこっちてしまいます。市場が動いていくことは、脅威以外の何者でもない。現時点の市場の一部はかれてなくなり、変化方向に向けて常に新しい微小な市場が出現しています。自社は事業をずっとまじめに守っていたのに、そもそも戦う戦場自体がなくなってしまう、という事態に。
可能性を作り出す力。
これは、なければ脅威。あれば機会。
そんなことを、このスライドでいつも話しています。