ブレストにおける一番強いタイプの批判
ブレインストーミングの本質を知っている方だと「判断遅延」を把握していて、ブレストをしている20分間とかの間、批判・突込みをしません。しかし、批判の渦巻く中でのアイデア会議というもの多々としてあります。
そういうアイデアに対する批判・突っ込みには様々なものがある中で、もっとも強いタイプの批判は何か?
業種や職能によって多少は違いますが、押しなべて言うとそれは「実現方法への突っ込み」です。
「で、それはできんの?」「それ、どうやって実現するの?」というのは、アイデアが創造的所産になるための最後のハードルであり、一番最後まで弱い部分です。
創造的所産の3要素「新規性」「有用性」「実現性」について、一般に前から上がっていきます。「実現性」(より詳細には「巧緻性と統合」)の観点は最後まで低くとどまり、しかし、必須なことであり、ここを突っ込むことがもっとも効果的なアイデアのつぶし方になります。
「実現性・実現方法」はメンバーの力をあわせれば、いずれ考案できます。ブレストの中で大事な事は創造的なアイデア(つまり、新規性や有用性の高いアイデア)をつかまえることにあります。
「できっこなさそうなアイデアでもいいので、出していく」という姿勢が、力強いブレストには必須、です。