10世代前で1000人いる
僕たち人間の命は、父と母からもらっています。その父や母にも2人の親がいて。
さかのぼっていくと、こうなります。
10代前では1000人。
千人を前に話をすることがあったらきっと圧倒されて、緊張するでしょう。しかし、10代前でいえば、それだけの人数の人間が、自分の命をもたらすのにいるわけで。
27代前までいけば、日本の現在の人口規模と同じ人数が、かかわった計算になります(実際には重複を繰り返しているので、すそ野を広げていく計算には補正が要りますが。)
自分の授かった命というのは、2人どころか、1000人、数千万にんの人々の営みによるもの。隣人もまた、そうです。
博愛、というと、すこし現実感が薄いかもしれないのですが、自分を愛し、妻や子供、家族を愛し、多くの人を愛する。そういうことについて、もっと考えてみるべきかもしれない、とエクセルの表を眺めながら思いました。
人間の認知能力は、個体を個性を持った個体として認知できる限界があります。企業の組織論でいえば、経営者が中間管理をいれるのは、20名を超えたあたり、かなりキャパのある経営者でも100人を超えたあたりで、一人一人を見ることができなくなります。
市内にいる人、国内にいる人、地球の上にいる人。「人々」という抽象化概念になりますが、一人一人は同じく、何千、何万人の祖先から授かった命を運営している「人」です。
感情で判断すると間違う。相手に対する愛がなければ。
未来を作ることができるのは、過去形になるまでの「今」ことのときしかなく、歴史上の偉人も、未来を変えることはできない。いまここにいる、同じ時間に生まれた70億人の中までしかない。
そんなことをつらつら、と思うのでした。
多くの愛そう。愛した人々がおなか一杯幸せになる未来を思い描く。
それに向けて、創造的に努力していきたいものです。