東京駅、過門香(かもんか)
東京駅で、目的時間まで、2時間とか、微妙に時間が余ってしまってご飯食べつつゆっくりしたいときに、私はよくカモンカにいきます。門の前を過ぎる人に香で誘う、とかそういう意味の由来だったと思いますが、過門香という店名のお店です。
都内に勤めていた時代に、よく、溜池山王の店舗に行きました。
http://www.ramla.net/luxury_restaurant/kamonka/restaurant/index.cgi
そのころから、好きなお店だったのですが、東京駅の一番北側に、あることを知ってからは、そういうタイミングで行くようになりました。
一人で行っても小さい仕切られた席を提供してくれるのでゆっくり考え事するのに最適です。大きな中国のお茶のポットもおいてくれるので、かなりゆっくり食後もお茶を飲めます。
値段はちょっと張ります。ランチで1500円。ランチを食べて、別の所でコーヒーを飲んで、ということを考えるとそれほど悪くない値段かなとも思います。
長い余談
入口のスタッフの方とちょっとお話しした時に、面白い配席マグネットボードがあったので工夫を聞いてみました。
電子式のも世の中にはあるけれど、アナログな道具のほうが使いやすいそうです。席に入ると、そこに確か黄色のマグネットを置くそうです。赤は予約。そして、黒も結構おかれていたので、これはなんです?と尋ねると「空き席のマグネット」なんだそうです。その時はすいている時間帯だったのですが、込み合ってくると、「どこがあいているのかを、一目瞭然に示すこと」が必要で、それを示すために黒いものを置くそうです。これにはなるほど、と関心しました。忙しいときに、受付の人が本当に知りたい情報は「どこにいるか」じゃなくて「空き席はどこか」であり、それを示すようにしているところは興味深かったです。
「ないもの」「隙間」を可視化する単純なアプローチの一つは、「不在である状態を、手に取れる物体に担わせる」ということ。
電子(エレクトロン)というのは、実際に存在する粒ですが、「正孔」という「電子がオキュパイしていない場所を示す仮想の粒子」が流れていると考えて、電流を解釈するとモデル的にすっきりすることがあります。電子がマイナスになるように物理体系がくまれてしまったことが、そもそものややこしさなのですが(これは歴史的にしかたない)そういうところにも通じるものがあるなぁと思うのでした。
そのこ