東北の高速が通行止めの時に
東北では例年よりも早く、量の多い降雪が起きています。年末まで続くそうですので、役立った情報をまとめておきます。
■高速道路
Nexcoの情報サイト「ドラぷら」
http://www.driveplaza.com/dp/RoadInfo
東北の所をみると、チェーン規制、通行止め、が分かります。チェーン規制は、スタッドレスタイヤ装着車なら走行できますが、ノーマルタイヤなら、チェーンが必要です。稀に全車両チェーン規制がでます。この時は全車両に必要になるようです。
■一般道
国土交通省の東北地方整備局
http://www.thr.mlit.go.jp/
通行止めや、それに近い大規模渋滞が緊急情報で掲載されます。高速を降りて迂回路を行く時、大型車やノーマルタイヤの車が一般道でスタックする事が起こると、その道は麻痺します。すぐに復旧する時ばかりではなくよるから翌日昼まで動けない事もあります。
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蛇足です。
今回、西会津の峠越えの際に、通行止めになり300台が一晩、豪雪の中、立ち往生という事態になりました。私もその現場にいて、すんでのところで脱出できました。そのあたりのことをメモしておきます。
□いける所までいって、一般道へ降りる、の厳しさ
高速をおり、車で雪の峠越えをする時に、磐梯山から新潟方面にいく時に二箇所の難所があります。国道49号を西に進み、会津若松に至る手前の十キロ辺りは、周囲に比べて風雪が強く気温もぐっと低くなります。高速通行止めぐらいの時には、道路は積雪の下にアイスバーンがあります。アイスバーンには大型車のチェーンが削った深いくぼみが連続してあり洗濯板の上を走るようなひどい振動が有ります。ワイパーは氷がついてうまく水滴をかいてくれなくなります。また、西会津に至る峠も降雪が多くスタックする車がでて通れなくなることが有ります。
なにより、高速が雪で通行止めになると、通行止めのインター出口はひどく渋滞します。出口二キロ渋滞、ということで並ぶと、場合によっては、その二キロ渋滞を出るまでに二時間近くかかります。その間、降雪がひどくなるとあふれでた車で、一般道も激しい渋滞や坂道でチェーンをつける車があちこちにいて混乱した道路状況で、時速十キロでの進行も厳しくなることが有ります。
もし、多少のコストで行程を変更できる時には、雪山の峠越えを、しないで済むような選択肢を作り出す方が賢明でしょう。事故リスクは通常の何倍にもなります。ホテルにチェックインして朝を待つ方が、結果として安くつきそうな晩もあります。ロードサービスを呼んで数万円を払って救出されたり、雪にハンドルを取られて大破すれば積雪の中、エアコンのかからない数時間を同乗車にも強いることになります。数人でホテルに止まって払う費用は事故処理より確実に安いでしょう。
大きなリスクがあるとしても、いかねばならない状況もあります。その時には、走れそうな速度の八割で進む。ということをオススメします。それだけで回避できる事故がいくらかあるでしょう。少なくともスタッドレスタイヤであることは最低条件ですが。
□地理的な事として
東北地方の日本海側と太平洋側を行き来する時にどうしても背骨となる山脈を超えないといけません。福島を横断する時に磐梯山から西会津あたりがその山で高速も高低差があります。会津は周囲の降雪とは別のレベルで振っており、油断して入ると驚きます。高速通行止めで、した道をいく時は、雪の峠越えがあるという心構えが必要です。
宮城と山形を横断する時には、山形道をこえます。笹谷峠のあたりがピークです。仙台から山形に抜けて新潟の方へ抜ける場合、山形道は山形の街中で降り、一般道を西へ西へ行きます。小国(山形)のあたりが二つ目の山越えです。降雪時に通った事はありませんが、かなりの降雪量がありそうです。
□雪の峠越え、準備
どうしても行く。という選択肢を選んだのなら、通過する街や、出発時点で、ちょっとしたことですが、準備しておきたいものがあります。ただし、体験して見た私の私見ですが。
1.ガソリンを満タンに
2.携帯用トイレ、複数
3.飲み物
4.糖分
5.防寒着
6.手袋
7.替えのワイパープレード
8.100ボルト変換の器具
長時間の通行止めの停車時に、厚着をしてエアコンのパワーを低く抑えます。かつ、いつでも一定時間、車外で作業ができる服装でいます。昔蔵王で経験したのですが、登りのアイスバーンで四台の車が玉突きをして、車中で待機しないといけない時がありました。そこに上から乗客の乗ったままのバスがゆっくりと、横滑りしながらずり落ちて来ました。体当たりされたら谷底へ車が落ちる!と思って皆逃げました。事故車両の近くにいて挟まれるのは危険ですから高台へ。寒さで服を取りに戻った人が挟まれました。幸い開いたドアが支えになってその人は無事でしたが危ない所でした。峠越えをするなら、車から雪の中へ出る、という心構えを持っておくべきでしょう。スタックしたら同乗車は降りて押す役目があります。
吹雪の中を行くとワイパーに氷がついてうまくクリアにならないことが有ります。ブレードごと交換できると早いでしょう。
後は、ライフラインの携帯電話やモバイル機器の充電が、耐久戦には必要になります。情報を集めたり、連絡していると、あっという間になくなります。情報を持っている人は、より最適な選択ができます。充電器をもっていても車のなかにシガレットソケットから100ボルトをとる変換器が無いと、アウトです。通信電波の弱い所では、インターネットの閲覧にひどく時間がかかります。届いていない地域にいくと、探し続けてより電池が消耗します。緊急情報などが入らない状態というのは、過酷な状況下ではとても危ないことです。
(引き返す勇気、も必要ですね、と友人談。そうですね、無事であることの有難さを考えると、引き返す判断も、とても大事な携行品かと、おもいます。)
高速をおり、車で雪の峠越えをする時に、磐梯山から新潟方面にいく時に二箇所の難所があります。国道49号を西に進み、会津若松に至る手前の十キロ辺りは、周囲に比べて風雪が強く気温もぐっと低くなります。高速通行止めぐらいの時には、道路は積雪の下にアイスバーンがあります。アイスバーンには大型車のチェーンが削った深いくぼみが連続してあり洗濯板の上を走るようなひどい振動が有ります。ワイパーは氷がついてうまく水滴をかいてくれなくなります。また、西会津に至る峠も降雪が多くスタックする車がでて通れなくなることが有ります。
なにより、高速が雪で通行止めになると、通行止めのインター出口はひどく渋滞します。出口二キロ渋滞、ということで並ぶと、場合によっては、その二キロ渋滞を出るまでに二時間近くかかります。その間、降雪がひどくなるとあふれでた車で、一般道も激しい渋滞や坂道でチェーンをつける車があちこちにいて混乱した道路状況で、時速十キロでの進行も厳しくなることが有ります。
もし、多少のコストで行程を変更できる時には、雪山の峠越えを、しないで済むような選択肢を作り出す方が賢明でしょう。事故リスクは通常の何倍にもなります。ホテルにチェックインして朝を待つ方が、結果として安くつきそうな晩もあります。ロードサービスを呼んで数万円を払って救出されたり、雪にハンドルを取られて大破すれば積雪の中、エアコンのかからない数時間を同乗車にも強いることになります。数人でホテルに止まって払う費用は事故処理より確実に安いでしょう。
大きなリスクがあるとしても、いかねばならない状況もあります。その時には、走れそうな速度の八割で進む。ということをオススメします。それだけで回避できる事故がいくらかあるでしょう。少なくともスタッドレスタイヤであることは最低条件ですが。
□地理的な事として
東北地方の日本海側と太平洋側を行き来する時にどうしても背骨となる山脈を超えないといけません。福島を横断する時に磐梯山から西会津あたりがその山で高速も高低差があります。会津は周囲の降雪とは別のレベルで振っており、油断して入ると驚きます。高速通行止めで、した道をいく時は、雪の峠越えがあるという心構えが必要です。
宮城と山形を横断する時には、山形道をこえます。笹谷峠のあたりがピークです。仙台から山形に抜けて新潟の方へ抜ける場合、山形道は山形の街中で降り、一般道を西へ西へ行きます。小国(山形)のあたりが二つ目の山越えです。降雪時に通った事はありませんが、かなりの降雪量がありそうです。
□雪の峠越え、準備
どうしても行く。という選択肢を選んだのなら、通過する街や、出発時点で、ちょっとしたことですが、準備しておきたいものがあります。ただし、体験して見た私の私見ですが。
1.ガソリンを満タンに
2.携帯用トイレ、複数
3.飲み物
4.糖分
5.防寒着
6.手袋
7.替えのワイパープレード
8.100ボルト変換の器具
長時間の通行止めの停車時に、厚着をしてエアコンのパワーを低く抑えます。かつ、いつでも一定時間、車外で作業ができる服装でいます。昔蔵王で経験したのですが、登りのアイスバーンで四台の車が玉突きをして、車中で待機しないといけない時がありました。そこに上から乗客の乗ったままのバスがゆっくりと、横滑りしながらずり落ちて来ました。体当たりされたら谷底へ車が落ちる!と思って皆逃げました。事故車両の近くにいて挟まれるのは危険ですから高台へ。寒さで服を取りに戻った人が挟まれました。幸い開いたドアが支えになってその人は無事でしたが危ない所でした。峠越えをするなら、車から雪の中へ出る、という心構えを持っておくべきでしょう。スタックしたら同乗車は降りて押す役目があります。
吹雪の中を行くとワイパーに氷がついてうまくクリアにならないことが有ります。ブレードごと交換できると早いでしょう。
後は、ライフラインの携帯電話やモバイル機器の充電が、耐久戦には必要になります。情報を集めたり、連絡していると、あっという間になくなります。情報を持っている人は、より最適な選択ができます。充電器をもっていても車のなかにシガレットソケットから100ボルトをとる変換器が無いと、アウトです。通信電波の弱い所では、インターネットの閲覧にひどく時間がかかります。届いていない地域にいくと、探し続けてより電池が消耗します。緊急情報などが入らない状態というのは、過酷な状況下ではとても危ないことです。
(引き返す勇気、も必要ですね、と友人談。そうですね、無事であることの有難さを考えると、引き返す判断も、とても大事な携行品かと、おもいます。)