「思考儀」(プロセスの地図)
アイデア創出のプロセスを、研究し、論文として執筆していた博士課程時代に作った「アイデア会議のプロセス」の地図、というべきものがあります。地球儀の儀になぞらえて、「思考儀」と呼んでいます。今日は、それを3年ぶりに、全面修正していました。
ワークショップやアイデア創出会議の中で、予定と違うことをすることがよくありますが、参加者の特性や場の温まり具合を鑑みて、軌道修正をしていまして、その時に、暗黙知的に自分の中で参照している物でもあります。
このところ、ある案件で、ホワイトボード状の素材を作るためにフィルムシートを手に入れていたので、それを用いて、パウチっぽく処理をしてみました。次の改定まで1000日ぐらい、保てればいいのですが、そこまでの耐久性はなさそうです。
拙著『アイデア・スイッチ』は「拡げる」部分について書いています。しかし、ワークショップなどではその前後のプロセスも重視して行っています。主催者さんとの事前打ち合わせの際に、私が4つのフェーズを書くのは、この「思考儀」の中の「主要4要素」を切り出し表現したものなのです。(図の中では、六角形、で表現されています。そのメインプロセスの傍らにオプションプロセスも、書いてあります)
この思考儀、初めは博士課程の研究時に「アイデア創出の技術のフレームワーク」を創ろうとして書き始めたのですが、結果的にはアイデア創出のプロセスをコンサルティングする時の基本視座という「アイデア創出のプロセスを設計する時のツール」となりました。
この道具をまた、次の3年ぐらいで改定します。修正点を一日かけてあぶりだしていく作業というのは、三年前からの成長分だけあると、今回気が付きました。今から3年後、成長したかどうかは、思考儀をブラッシュアップできるか否かで、分かりでしょう、きっと。