初期的アイデアの伸ばし方
創造的プロダクトの3要素、という概念があります。新規性、有用性(※解決)、実現性(※統合性と巧緻)という3つです。
アイデアは生まれたての時には非常に未成熟な存在です。その初期的なアイデアを伸ばす時には、この3つを上げていくことを意識すると創造的な作品に発展しやすくなります。
そんなことを説明するスライドをワークショップ用に作りました。掲載してみます。
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例えば、スピードストーミングや、ブレインライティングの様な、ブレインストーミング・バリエーションズをやった後、アイデアをこの観点でブラッシュアップしていくと、より優れたアイデアに展開していくことができます。
例えば・・・
初期的なアイデア「テープ状の調味料があったら面白そう」というアイデアがあったとして、このアイデアをもっと展開する時には
1.新規性を明確にする
従来の調味料は紛体や顆粒だけれども、この調味料は寒天やゼリーなどで固めてテープ状に引き出すことができる。
2.有用性を引き出す
塩分摂取を控えないといけない人には、簡便に正確な塩分量が分かる調味料になる。入れすぎを抑制できる。
料理の本でも、塩テープ5:砂糖テープ2:お酢テープ1・・・というように、テープの長さで、調味料を表現できる。
3.実現性を伸ばす
調味料を寒天液に入れ、それを乾燥させることで液体ものの調味料の扱いを優しくする。
乾燥させることで重量を軽くし販売しやすくする。
寒天封入では、調味料が剥がれ落ちるならば、調味料と水を棒状の氷にして、一センチごとの折り目を入れたものを販売する。利用者は、使うたびに必要な長さを折って使う。
こうすると、当初の「テープ状の調味料があったら面白いよね」という状態から一歩、企画に近づいたアイデアへ発展します。
一人で、あるいは、グループで、アイデアを発展させるような場面でぜひ使ってみてください。
追記:
ちなみに、この3つは、アイデアが発展していくときの段階にも相当しています。
追記2:
このブログの記事の公開日は、2011年3月10日という、あの大震災の前日でした。
最近、必要があって、誤字修正と文章の若干の修正をしました。(2015年11月16日)