アイデアを強化をするワークをガイドするツールを作っています
このところ、他の作業と並行して、読書と思索と試作にかける時間をたくさんとっています。
アイデアプラントのツールには「ブレスター」「智慧カード」などの「アイデア発散系ツール」があり、次いで、「IDEAVote(アイデアボート)」という「アイデア収束系ツール」がありました。
アイデアワークには”発散”・”収束”、その先に”強化”がありますが、この「強化」の部分にあたるツールの開発を今年のテーマにしています(年初のブログで書いたPPCOツールです)。
これをこのところ、ずっと構想していました。
私のツール作りの典型の1つには、まずは「プロセス」を「タンジブル(手に触れる)」なものにしてみる、というものがあります。物体に担わせ、何度も手でさわって、実際にそのワークプロセスをやってみて、何度もやってみて、徐々に道具としての輪郭を描き出していく、というスタイルです。
それで、まず最初の手触りある物体を、こういう感じに作りました。
手のひらにすっと納まるようなアクリルのケースに作業ステップを書いたカードを入れています。めくると中にはサブツールが描いたカードがあります。100円チョップで買ったアクセサリー入れです。
これが、カードの一枚ぺらではないことで、アイデアが徐々に醸成されていきます。一つの作業が一つの手ごろなアイテムとして空間的な体積を持っていると、とても認識力が上がって、チェスのコマのように並べたり、重ねたりしながら、視覚的にアイデアを考案することがでできます、私の場合は。
数日間、それを机の上において、他の作業でも道具として使ってみたり、なんども位置を変えたり重ねたりしているうちに、ふっと、具体的なアイデアが見えた時にありました。今回はA4の専用シートのセット、がいいな、と。
それをまずあらあらの状態で書き起こしてみました。
書いてみると、具体的に考えられます。書いていくほど、アイデアが輪郭を帯びてそれが示唆となって筆が進みます。
この試作002バージョンは、最終的にはほとんど生かされないものであることも、経験的に知ってはいますが、これが最後の仕様であるという気持ちで書かない限りは、先に進む踏み台になれないので、この辺は私なりにかなり丁寧に書いてみました。
このツールは、沢山世の中に出るものではないので(ブレスターだってそうそうたくさん出るものではない製品ですが、今回のは、それに輪をかけて少ないものなので)ある意味、A4のチーム進行を備えたワークシートでもいいかな、とも、今の時点では思っています。
最終的にどうなるかわかりませんが、私たちがいなければ無かったはずのものを、精一杯に作ってみようと、思います。
(これを一通り作ったら、更にさらに前に進めたい仕事もありますし。)