【スライド】プレゼン・トーナメント(学校用)
大人数でのアイデアワークショップの後、アイデアのプレゼンを入れたい場合に便利なように「プレゼン・トーナメント」ワークを作りました。
スライド
プレゼン・トーナメント.pdf
このスライドの出来上がった背景)
学校などで大量の人数で発想をするとそのあと、アイデアを発表したい(してもらいたい)が全員(もしくは小グループのすべて)が登壇して行ってしまうと、時間尺が間延びしすぎ、質的にもちょっときつかったりして、場が保てない、という経験がありませんか。
これは社会人による企業内ワークショップだと少し状況はいいのですが、学校現場だといつも出てくる課題です。学生時代というのは、プレゼンに慣れてない人とうまい人で差が大きいですから。
かといって、「講師が選んでよさそうなチームだけにプレゼンしてもらう」というのも問題があります。自分たちの考えたアイデアを他のグループに向かって魅力的にプレゼンしたい、という潜在的欲求が、創造系のワークの場合、結構強く生じますから。人は自分たちの考えたアイデアに高い価値性を感じる傾向がある。そういう生き物ですので。
ではどうするか。
結論としては、上記のようにすると、全グループのプレゼンを割と小さい場であまり緊張せずにでき、かつ、そこを勝ち上がったプラン(大抵は、質が高いか、なにか光がある)を最終ステージで全員の前で発表することになり、聞き手としても、最後まで面白く聞くことができます。
規模が大きいと、トーナメントの構造を更に段数を増やす必要があります。スライドは60名の場を前提としています。以前280名というケースで行ったことがありますが、その場合も、基本的な姿勢は同じです。グループを集め大グループ内でプレゼンしあい、勝ち残ったところが上に進む方式です。
ワークの設計に際して、コツとなるところ:最終ステージを除いて、グループが集合してプレゼンしあうときにその数が3~5ぐらいにするようにします。それを超えると認知上、うまく評価をできなくなる要素が出てきますし、それを下回る、つまり、2、にしてしまうと、勝敗のつけ方において難しさが出てしまいます。
以上です。世の中は、アイデアワークショップを行う事例が増えてきました。創造的な人をどんどん排出する社会にもっと近づけるよう、そういう今の動きをブーストできる知見(ノウハウやスライド)、道具(ブレスターやアイデアトランプなど)を社会に提供していこうと思います。