【試作】ブレインストーミング・トランプ
今日、ある企業の新人研修ので、創造的思考のガイドラインとしてのブレストのルールその根底にあるもの、という話をしました。
その前段として、アイスブレイク的に、というか、想像力の準備運動として、アイデアトランプをし、その流れをついて、次は、ブレストっぽい行動をさせるカード(試作品:Brainstorm Card)を場に投入し、ブレストっぽい行動を自然と何度も行うようなゲーム風なワークをしました。
このワークとその試作品には2つの狙いがありました。
果たしてそれはうまくいったのか。その辺も含めてちょっと紹介します。
狙い1)創造的思考のガイドライン、としての、ブレストのルールの本質、その説明を20分する前に、まず先にそのエッセンスを体験的に感じておくための補助道具としたい。
これは、割と達成できたと思います。黄色のカードの役割は、原点としてはこういう感じの概念なんですよ、というと、ひもつきやすいのか、通常よりも、平均理解レベルをぐっとあげられて様に思います。
狙い2)ブレスター(ブレインストーミングを自然と学ぶカードゲーム)へのシームレスな導入の道具としたい。
これについては、そのあとブレスターを実施していないので、効果をダイレクトに図ることはできていないのですが、手ごたえや雰囲気から、十分にありだなと思いました。あとは、ブレスターのプレイと基本的に同じ行動をとるように修正しないといけないだろうといことは、やってみて気が付きました。そうでないと、「先週のあのゲームを本格的な道具でやりますよー」といっても、予想と違うプロセスに認知的な負担がありましょうから。
さて、実施してみてどうだったか。
そのあたりも、実際の所をメモしておきます。
人数:31人 (4人7組、3人1組)
フェーズ1(アイデアトランプ):
時間:8分(≒16ターン)
グループA)トランプ 52枚中33枚獲得(ターン平均2.1枚)
グループB)トランプ 52枚中32枚獲得(ターン平均2枚)
グループC)トランプ 52枚中33枚獲得(ターン平均2.1枚)
グループE)トランプ 52枚中31枚獲得(ターン平均1.9枚)
グループF)トランプ 52枚中35枚獲得(ターン平均2.2枚)
グループG)トランプ 52枚中33枚獲得(ターン平均2.1枚)
平均 31枚獲得(ターン平均1.9枚)
【考察】
01)この被験者集団はかなり早いペースであった。フェーズ1でアイデアを出し切ってしまうと、フェーズ2でテーマを変えたくなる。
フェーズ2(Brainstorm Card + 場に残ったアイデアトランプ):
時間16分(=16ターン)
グループB)トランプ 20枚中11枚獲得、Bカード16枚中13枚獲得、合計24枚獲得(ターン平均1.5枚)
グループC)トランプ 19枚中9枚獲得、Bカード16枚中14枚獲得、合計23枚獲得(ターン平均1.4枚)
グループE)トランプ 21枚中12枚獲得、Bカード16枚中15枚獲得、合計27枚獲得(ターン平均1.7枚)
グループF)トランプ 17枚中10枚獲得、Bカード16枚中15枚獲得、合計25枚獲得(ターン平均1.6枚)
グループG)トランプ 19枚中6枚獲得、Bカード16枚中16枚獲得、合計22枚獲得(ターン平均1.4枚)
グループH)トランプ 19枚中4枚獲得、Bカード16枚中15枚獲得、合計19枚獲得(ターン平均1.2枚)
※Bカード 平均 15枚獲得(ターン平均0.9枚)
03)Bカードはもう少し枚数があるほうがいい(各色のBカードを5枚に)(あるいは、オールマイティがあって後半に出るといいかも)
(フェーズ1=5分、フェーズ2=20分、の構成。テーマ固定スタイル)
05)あるいは、色ごとにBカードを山にして、自分のターンでは好きなものを取ってよいとする。そして、時間が余れば、残り時間でトランプは何枚でも引ける、としてもいいかも。
06)モノポリーのように、すごろくのようにカードをスクエアかサークル状にオープン札状態で並べて、サイコロを振り、出目の分だけ進んだところのカードを取る、実践できれば獲得できる、というスタイルでもいいかもしれない。(サイコロがいる。)
トランプは、場に残っているものをフェーズ2の冒頭で集めてシャッフルし一人に5枚分配する形式で。
08)Bカード20枚、トランプN枚(場に残っていた分)を、全部混ぜてシャッフルし、伏せて、1つの大きな山にする。番が来たら、上から3枚めくって、好きなもの実施する。1分の時間内なら、3枚全部を実施してもよい。実施した札は獲得できる。実施しなかった札は山の下に戻す。この場合、ターン時間は1分。16ターンでゲーム終了でよいかも。(フェーズ1=6分、フェーズ2=16分、合計22分で実施できる)