2006.07.18 アイデアプラント 1st (2005-2008) アイデア出しの技法ワークショップ(in宮城大)を行いました。7月18日。宮城大学の企画系サークルDEARさんで、アイデア出しの技法ワークショップを行いました。内容は5月に東北大で行ったものをベースに発展バージョンを行いました。 講義スライド → アイデア出しの技法ワークショップ(in宮城大) しりとらずやブレーンストーミングがとても順調でした。参加者は大学一年生と二年生。社会人のおこなうブレストよりも発想の自由度は高いようで終始活気のあるグループワークでした。 そのワークショップの後、5人の学生さんに残ってもらいました。そして実験的にCBS(カードブレインストーミング)とBW(ブレインライティング)の手法を活用してみました。こちらは、講義というよりも手探りで新しい創造性手法の導入をテストしてみたものです。 CBSとBWについてはまた後日内容を述べたいと思いますが、これは参加者のコミュニケート度合いと全員参加度の観点からある仕掛けを導入したブレストです。簡単に言うと以下のような特徴があります。 ■BS(ブレインストーミング) 盛り上がりや活気ある雰囲気でスピード感あるアイデア出し。波に乗ればアイデアの量と質は期待以上に。 ■CBS(カードブレインストーミング) 発表の苦手なメンバーにも発表がしやすい。発言のスピードは下がるが、出された全てのアイデアがカードに残る利点は大きい。 ■BW(ブレインライティング) 集団で無言でおこなうアイデア出し。全員がアイデアを出し、30分で108個のアイデアがうまれる(6人の場合)。シャイなメンバーや遠慮しがちなメンバーからも発想を引き出しやすい。 今回のテストケースでは、ある企業の新マスコットのネーミングを私を含めた6人で考えてみました。まずCBSを試してみました。その結果、ネーミングのアイデア出しではBSもCBSもあまり代わりがありませんでした。アイデアが紙に残る点ではCBSのメリットが感じられました。 次にBWに切り替えて行ってみました。これはかなり効果的でした。最後に評価(面白いに☆、イケそうに○)をつけてまわして、みんなの評価の集積を見たのですが、BWのシートの下のほうに下がるほど、評価のあつまるアイデアが見られました。BWという集団発想法は、ドイツで開発されたそうです。ドイツ人は比較的日本人の気質と近いような気がします。あるケースではBWはBSよりも集団発想法として効果的であるのかもしれません。 これらの成果も次のワークショップ(7月22日)などに取り込んで参加者の方に提供してゆきたいと思います。 « 理想解、というものの考え方。 ナノテクベンチャーの社長殿とミーティング。 »