LINEの森川社長「進出するときは、3つの国を回らせる」話が、どすっと、刺さりました。(Sendai for Startups 2015)
2月8日。久々に、講演会に勉強をしにいきました(=示唆を得てきました)という話を書きます。
仙台の東北大の講堂で開かれたもので、Startups for Sendai 2015、という挑戦を支援するイベントの基調講演で、LINEの森川亮(あきら)社長がお話されました。そのお話の中のある言葉は、今私が悩んでいることに、大きなヒントとなるものでした。
正確な引用が出来ませんので、石井の記憶の中から意訳して書きます。
- 海外展開をする際には、一週間で3つの国を回らせる。
- 動きまくるので疲れてくる。
- 自然と一番うまくいっている国に向き始める。
- この国って1つに決めちゃって入るとそこで成功させなきゃいけなくなる。
- それだと、厳しい。
※ かなりの意訳や、記憶違いもあるかもしれません。(それらは全て石井の責に帰すものです)
この言葉を聞いたとき、論理的にどうこうといったことではなく、直感的に、もやもやしていたパズルのピースのはめ方をフラッシュでパッとみせてくれた、ような気がしました。言葉にすると、どすっと刺さった、という表現になりますが、とにかく、「ああっ、そうか」と思ったのでした。
アイデアプラントが海外展開を見据えながら、諸国でのニーズ調査、文化風土の感受のため、定期的に海外滞在をしてきましたが、一回に一カ国だけをじっくり、生活するように、観光もせずに日々散歩して人々の会話を聞き続けるような、スタイルをしてきました。それはそれで、いいのだろうと思いつつも、行くなら、いっぺんに近隣の三カ国をぐるっと回る、というのもありなのかもしれない、と思いました。
これまで、今年はこの国と決めたら、その国でじっくり目を凝らして、なんとか示唆を引き出そう、という姿勢をとっていたとおもいます。
ただ、正直、アイデアプラントの事業が展開しえる国(=潜在的なニーズのある国)と、そうじゃない国があって、そうじゃない国の渡航は、投資した資源に対して、回収がしにくいなと感じていて、行く国を厳選しないといけないな、と妙に保守的な思考が意識のそこに渦巻いているのを、うっすら感じていました。
なので、森川社長のやり方は、なるほど、と。
長距離フライトでも何でも、とにかくそこまで行ってしまえばあと近隣諸国2つぐらい回るのはそれほどコストも時間もかからない。そうすると、3カ国の中には1つぐらい、ニーズの濃い国を見つけられるんじゃないだろうか。と。
(これも、良い仮説をもらった、という段階にすぎませんので、この夏や冬に、仮説が正しいか検証してみようと思います)
さて、ここで終わりでは、もったいない。
もうすこし、森川社長から、ある種の「力」を貰いたい、と思い、名刺交換していただきつつ、「海外展開をしたいと考えていますが、経済の伸びるアジアでいえば、どの三カ国がいいでしょう」と、ずうずうしく、アドバイスを求めました。快くコメントにに応じてくださり、「まずは親日の国が良いでしょうね」と。
具体的な国名として、次のような国を僕に薦めてくださいました。
(補足:会話の中で、最近私が行った国をその場であげ、その少し後の会話でつむぎだされたものです。ですので、万人にとって必ずしもこの三カ国、ではないかもしれません。親日の国も沢山あるでしょうから。)
- 台湾
- タイ
- インドネシア
タイには友人がいまして、そのうち行かなくちゃ、と思っていたのですが、ビジネス的に可能性を考えたことがなくて、アイデアプラントの海外滞在先としては検討してきませんでした。日本で売っているアイデアプラントの製品の価格単価でうったら無茶苦茶高級商品になってしまうので、という安直な理由でした。
ただ、今回こうして、改めて考えてみる契機をいただき、ちょっとアイデアが浮かび始めました。
アイデアプラントの製品をそのまま、現地の言語に変えて、同じ価格帯でうる、ということのかわりに、別の可能性をつむぎ出せないだろうか、と。
物価の安い国で成功している日本企業は収益的にはどうやっているのだろう。
そんなことを視点としてもってみてみるならば、やり方はいくつも見いだせそう、と思いました。
以上、グサッとささり、見えていなかった新しい道を照らしてくれたような、そんなありがたい機会でした。
森川社長、本当にありがとうございました。
(Sendai for Startupsの主催、運営をしてくだった皆さん、貴重な機会をありがとうございました。)

