ご縁のある本、いくつか。
今日は、ご縁のある本の話を書きます。
いまは、2ヶ月の旅仕事の期間がおわって、ようやく、ようやく、ゆっくりと仙台にいられる(かもしれない)時期に、入りました。今から、15日間ぐらいは、たぶん、ホームタウンで過ごせそうです。
お手伝いした本、たくさん引用をしてくださった本、ご縁のある方が書かれた本、を、近刊、既刊おりまぜて、紹介します。
発想法の使い方 (加藤昌治さん、2015年4月、日経文庫)
この道の師であるかとうさんの新刊です。作るにあたって、大企業の創造研修を沢山担当している石井も、構想練りチームにいれてもらいまして、大企業において自前で創造研修をされたり、研修中にブレインストーミングを進行されたりするかたに、必要なものが、ちょうどよく、ぎゅっと入っています。かとうさん流に軽妙な文体で読みやすいのに、「属性列挙法」のような、VE領域でよく使う発想法とかも、さらりと入るように書いてあります。「あっ、こんなに簡単にやっていんだ。」が分かります。
これがご縁で、いま、往復書簡、と言う形で、ラリーをしているところです。
アイデア発想フレームワーク(堀公俊さん、2014年8月、日本経済新聞出版社)
いろんな発想法、ありますよね。それを、思い切りそぎ落として、一メソッド1ビジュアル、ぐらいにした発想法カタログ。そういう本が欲しい方にはいいと思います。ある程度アイデアの技法に広く精通していて、俯瞰が出来れば、あとは、細かいことは他の本で調べるからいいや、と。この本単独でアイデア発想法を知ることは適わないと思いますので、発想法をそろそろ、整理して、ファシリテーション時に、さっとどれを使おうかな、とぱらぱらめくる、そんなシーンがある方には、便利でしょう。
で、こういう本は、カタログとしてどういう技法が載っているのかが、もっとも購入潜在層にとって大事ですが、ネットにはamazon含めて掲載技法が載っていません。そこで、さっと目次をビデオに撮りまして、Youtubeにおいてみました。 https://www.youtube.com/watch?v=XGomEeRS1Jk テキスト打ちして紹介することも出来ますが、もしかしたら、堀さんてきには、検索にかかってこないことが重要なのかもしれませんので、動画でおいておくことにしました。
ちなみに、石井の作ったメソッドも、光栄なことに4つほど、掲載していただいております。それよくご存知でしたね、という石井のマニアックなものも、入っております。
これからの思考の教科書(酒井穣さん、ビジネス社、2010年9月)
本の好きなビジネスマンにとって、「〇〇の教科書」を目にしないことはないと思いますが、その流れの源流には、『はじめての課長の教科書』があります。その著者酒井さん。思考法について、創造系の学会にいてもおかしくない俯瞰的知識を勉強されていて、この本も、ビジネスパーソンにとってその辺の知のスピルオーバーをもらえる本です。もう5年前の本なんですね。僕にとっては、若い頃、商社にいて、一度だけ、先輩後輩の立場でお会いしたことがありました。彼が先輩です、超優秀な有名な人でした。
ご本人の迫力あるお人柄に加えて、文章は実にインテリジェントな思考の深遠からつむぎだすような文体で文章をかかれます。アイデア発想の本を紹介したいな、ということで、この本を紹介していますが、酒井さんの書くものは、ビジネスパーソンにとっていいものが多いと思います。
超マンガ大学(さそうあきらさん、朝日新聞出版社、2013年11月)
最後はいきなり、毛色の違う本です。マンガの創作のことについて書かれた本です。さそうあきらさん、は、京都精華大学のマンガ学部の先生であり、現役の漫画家として数々の文化的な賞を受賞されたりたくさんの作品が実写映画になっている方です。『神童』や『コドモのコドモ』、さらには、最近では『マエストロ』が実写映画に。
そのさそうさんとは、たぶん、5年以上、毎年春にお酒を飲んでいます。正確には、京都精華大学の講義で、ブレインストーミングの真髄や、アイデア発想法のワークショップをするゲスト講師として読んでいただいて、講義の夜は、お酒を飲みつつ、創作の世界についてディスカッション、を。
(私のこのブログの読者という稀有な方は)ビジネスパーソンの方がほとんどなので、この本は、実務では使えないとおもいますが、さそう作品のファンであれば、作者の頭の中を垣間見ることが出来る面白い本です。光栄なことに、私のことも少し言及していただいています。
以上、4つほど、ご縁のある本をご紹介してみました。
アイデア発想法は広い世界です。実に。
この2つの本の著者さんが「広告マン」「コンサルタント」「CEO」「漫画家」といういろんな属性であることからもそれが感じられます。
私のフェイスブックでつながっている方は、私の日常が旅仕事であり、長い場合は丸々1ヶ月旅して各地を回っていることをご覧になられているかと思いますが、仕事で訪問する先は実に千差万別です。アート系から医療、スパコン、宇宙産業まで、本当に様々です。
そんなわけで、ご縁のあった本を、ふと気が向いたので、いろいろな領域から、紹介してみました。
(自分自身の本については、二冊目を書かなくちゃ、とおもったまま、既に6年がすぎようとしています。文才があればなぁ・・・と思うのですが、それはまだまだ、修行中です。)