雑念の構成比率。
以前、20時間くらいかけてひたすら細かい数字表の集計作業をしたときに、数字をひたすら追いかけていくとさまざまなことが浮かんできては集中力を途切れさせることに気がつきました。そこで、浮かんだことをすばやくメモカードに書き取って忘れるようにしてみました。それは結構うまくいきました。特に、後でしないといけないこと、などは、いったんかいておくと安心して忘れることができます。また、以前気がついたある関係性や、アイデアをふっと思い出したりもします。これもいつまた思い出せるかわからないのでメモします。そうしていくうちに、3時間くらいで23枚のカードが出来上がりました。
まず気がついたことは、雑念は書き出してみるとしばらく出てこない。ということ。
また、雑念を書き出して頭から抜くと、次は別の雑念が出てくること。
そして、そういう雑念も書き出していき続けると、次第に出てこなくなること。
ということに気がつきました。
また、カードを分類してみると、雑念の構成比率が浮かんできました。
39%…面白くない思い出、いやな経験
30%…気がついた関係性、物事の本質についての仮説
17%…感性(日差しの指す部屋で、秋風がさわやかに吹くと心が豊かに、とか)
13%…しないといけないけれどもやっていない用事
この結果、自分としては意外でした。しないといけない用事が出てくると何度も忘れないようにと、頭のCPUの領域を食うのでそればかり思い出しているようなのですが、実際には、実はいやな経験を思い出したりしていたり、ある種の物事の本質についての着想をえたり、ということが多いようです。
座禅を組んで煩悩や悟りや出てくるのはどうも、人間の脳の本質的アクションなのかもしれません。つまらない単純作業の時には、自分の深層意識が垣間見れるチャンスかもしれませんね。