お正月に子供とふれあうスゴロクはいかが?
10月14日。休日に家でゆっくり過ごしているときに、娘にあれこれ絵を描いてとせがまれて素人ながらにスケッチブックに子供のキャラクターを書いています。昔は絵を描くことがまったく苦手だったのですが、商品開発系の研修などですこしそういうことにふれてからは楽しんで書いています。
そういうことをしているうちに、子供向けの雑誌(めばえ)や絵本をみると、すごくよくコンテンツがデザインされていることに気がつきました。こどものキャラクターを描いてから、あれほんとうはどうだっけ?と子供雑誌をみる。すると、その絵の”構図が持つ意味”や子供に理解しやすい”ストーリーの本質化”がなされていることに気がつきました。
子供向けの玩具にもふれる機会が多いのですが、とてもよくできています。子供が飽きないで遊ぶには、難しすぎず、簡単すぎない(反応が単純、単調すぎない)インプットアウトプットの仕掛けがあるようです。メカニカルな機構を意味するだけではなく、絵本などでも、インプット(=本をめくる)とアウトプット(=問題が起きる、困る、努力する、克服する、ハッピーエンド)が子供の頭の中におきます。
子供雑誌の中に、いろいろゲームがあります。それらのルールはシンプルですが、そのゲームとしての多様性が結構高いのです。インプットが”覚えるルール”だとしたら、アウトプットは”反応、出てくる成果、組み合わせの妙、感じるものの量”かな、とおもいます。
子供向けテイストは、忙しい大人に効果的に学習させるために有効な視点になる、と以前感じました。遊びを通じて学ぶこと、すごく大切な気がします。
本題からずれすぎました。スケッチブックにマップを描いていくことで子供とふれあい、そのできたものをスゴロクとして遊んで、もっと触れ合う、というのはどうだろう、という提案です。

大きな画用紙をもってきて、スタート(右上)とゴール(中央)をつくります。ゴールは子供の好きなものを書きます。うちの娘はいま、みかんがマイブームのようなのでみかんです。
子供に聞きます。何を書いて欲しい?と。
それで”クレヨン”、と答えたら次に、どこに書こうか?と聞きます。
”この辺”、と指差されたらそこにクレヨンの絵を書きます。そしてスタートからそこまでを道でつなぎます。子供の手の器用さを考えると子供の手のひらの半分程度の道幅がいいようです。そして、道に升目を入れます。升目の幅は、道幅と同程度だと収まりがいいようです。
こうして次々に、「くだもの」「ここ」、「くつ」「あそこ」、といわれる場所にアイテムを書いて道をつなぎます。間の長くなりすぎた道は途中に『?』を適当に入れます。それから、黒い升目も入れておきます。
『?』は子供に聞いてきめます。将来何になりたいの?とか、子供の願望を問い、そこの升目にきたらその願望がかなうという設定にします。(後半の『?』では、その願望がもっとかなう。職業ならば、その道のプロになる、みたいな)
黒い升目は、そこでいったん足踏み。大きな数があってもその場所でストップして、次の回を待ちます。
それから、子供に4色くらいのクレヨンを渡して、あちこちの升目に色を塗ってもらいます。
それから、その色は何の色?と子供にたずねます。子供の発想で色の意味を持たせます。ちなみにうちでは「赤は口。ぬいぐるみの口が赤いから。」「ピンクは好きな色」ということで、赤で止まったら物まねを、ピンクでとまったら次は二倍進めます。
水色と緑は、子供が思いつかなかったので、スキンシップやお手伝いを設定しました。「水色でとまったら、みんなから5秒間くすぐられる」「緑でとまったら、お茶を汲んでくる」という感じです。
子供に”物まね”はできなさそうなので、親ばかりがしていますが、それも楽しいでしょう。”くすぐられる”のは親子のスキンシップとしてはなかなか楽しく盛り上がります。”お茶を入れる”などはお手伝いをするような行動を体験させます。
なお、道中に書かれた「くつ」や「くま」でとまったら、こどもに問います。「くつを手に入れたよ、どんなくつだろう?」「くまがいたよ。くまちゃんはなんていっているかな?」と。子供が「ミッフィーちゃんの靴!」とか「くまは、こんにちはって言ってる」と答えたりします。子供の意識がわかったり、想像力が育まれるような気がします。ここでとまっても何も加点は無いのですが、子供が望めば、画用紙に子供の絵を描いてそこに得たものを持たせていってもいいかもしれません。
なお、さいころが無ければ、同じ大きさにきった画用紙に1~4の数を書いて、引いてもらいます。(子供が小さい場合、コマ移動が楽なように、さいころの最大値は小さめにします。)ばば抜きのような駆け引きをしてもいいかもしれません。不思議と子供は引きが強いものですが。
出来上がったもので実際に遊んで見ましたが、ゲームは最後までできませんでしたが、こどもと同じ目線でたくさん話したり、くすぐりあったりして、なかなか楽しめました。
お正月を前に、家族でそういう自家製スゴロクを作ってみてはいかがでしょう。(そういうのを親子のワークショップで作ったら楽しそう。そんな気もします。)