研究技術計画学会。ロードマップの分析。
10月22日。東北大で開かれているMOT系の歴史ある学会、研究技術計画学会に参加。ロードマップ関連の研究がなかなか興味深い展開をしています。
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日本、アメリカ、EUのロードマップの作成主体は、EUがアカデミックメインなのに対して、アメリカは産業主体。日本はちょうどその中間。
公的ロードマップの作成においては、企業秘密、企業戦略の問題から、産業界の参加が得られにくい。企業内のロードマップは別として。
では、アメリカの公的ロードマップの参加に企業多いのは?…については、ロードマップの構成に仕掛けがある。(以下、石井の理解です)。つまり、未来とプロセスと『教育』という視点から構成されている。進むべき未来を考え、その産業に必要な人材を明確に描き人材教育のロードマップを創る。これであれば、産業側としては、RMの効果が自社で取り組む範囲をこえいます。欲しい人材を社会が育成してくれる。事業活動において最も重要な資源のひとつである高度人材を戦略的に教育・輩出する。
(私見)そういう教育のロードマップは、非常にいいですね。直近の利害関係者の枠を超えて、業界各社が、協力して提言することができます。たとえば地域がロードマップを作ろうとする場合、異なるセクターのコミュニケーションツールとして、直近の利害を超え活用できるようにするには、そういう将来人材の教育、というところまで展開していると、みんなが必要とする効果的なものが得られるのかもしれません。
参考
ケンブリッジ T-Plan