静岡大学。創造性技法のワークショップ。
11月11日12日。静岡大学の弓野教授の開催する創造性技法ワークショップに参加してきました。とてもおもしろい考え方で、以前京都で体験したシネクティクスとよく似た構造の創造的問題解決の方法です。CPSと表現します。

普段は技術系のブレークスルーにはTRIZという革新的な問題解決の理論を使いますが、組織の課題や日常生活の課題解決にはこのCPSはとても有効だと感じました。
(参考:TRIZの関連では、USITがあります。USITも技術課題に限らない大きな問題範囲に対応します。CPSの枠組みにはない、独特の分析プロセス、アイデア生成の具体ノウハウ(USITオペレータ)があります。CPSもUSITも異なる表現ですが、本質部分には近いものを感じます。)
仙台に、このCPSの活用の優れた事例をもった先生がおられます。発表を伺って、これは多分、組織課題や個人の課題につかえるな、と感じ取りました。シネクティクスとの違いで言えば、CPSはシネクティクスよりも、比較的癖のない万人に理解しやすい表現であること。いくつも具体的な発散収束の手法を持っていること。そういったことが上げられます。
なお、そのノウハウが本(翻訳本)として最近出版されています。
創造的問題解決―なぜ問題が解決できないのか?
使ってみて感じたのはよくできている本、ということでした。とくに収束の手法は他にないほど秀逸。他のアイデア系の本は、発散の手法は、レベルはさまざまに、説明されていますが、収束の手法は、パワフルなもの・実践的なものは少ない。それが現状ですが、この本には収束の手法がとてもよく描かれています。アイデア系の組織を引っ張るリーダーには大きなヒントを与えてくれると思います。
アマゾンのレビュー、はじめて書いてみました。